''入居者とのコミュニケーションが大事''
特別インタビュー
入居者とのコミュニケーションが大事
入居者アンケートをとってみることも必要

株式会社コスモスイニシア
ソリューション事業部 ソリューション部
不動産健康診断課課長
村上 龍二氏
現在の賃貸市場は借り手市場ですから
他の物件との差別化を図ることがより重要な課題

ソリューション事業部 ソリューション部
不動産健康診断課チーフ
川又 輝幸氏
『Next Value For The Customer ~お客様に求められる、次の価値をつくる~』
といった企業理念を定めるコスモスイニシア。
所有不動産の現状を把握する「健康診断」を通じて、不動産戦略の策定・実行を提案し、
独自の“賃貸マーケティング”を展開する担当責任者に、
現在直面する賃貸市場の問題点などをお聞きしました。
ソリューション事業部は、「不動産の健康診断」と銘打ち、
コンサルティングをメインに手がけています
不動産オーナー様の不動産を持っているが故の悩み等の
ご相談をお受けして、解決に努めています
── 御社の業務内容についてお聞きします。
村上 当社は新築マンション、戸建住宅、タウンハウスなどの不動産分譲事業、不動産賃貸事業、不動産仲介事業を展開しています。私のセクションはソリューション事業部で、「不動産の健康診断」と銘打ち、コンサルティングをメインに手がけています。
不動産オーナー様の不動産を持っているが故の悩み等のご相談をお受けして、解決に努めています。たとえば「賃料は適正ですか」、「管理費用や管理方法は適正ですか」、「ご自身の不動産の価値がお分かりですか」、「修繕計画を策定していますか」といったことを検証しております。
このほかにも建て替え、耐震診断や耐震補強設計、不動産の追加投資、売却、一括借上、債務整理などについてもご相談をお受けしています。不動産を所有して起こり得る全ての悩みにお応えしています。
── 「不動産健康診断サービス」についてご説明してください。
村上 一言で言えばマンション、ビル、土地のオーナー様に対する所有不動産の課題解決サポートです。
当社は『Next Value For The Customer ~お客様に求められる、次の価値をつくる~』という企業理念を掲げており、お客様が不動産戦略パートナーとして当社をご選択いただくために、各種サービスを行っています。
サービスメニューとしまして、賃料収入の最大化や賃貸マーケットの精査を行う「賃料収入の検証」、支出の効率化による長期的賃貸運営サポートをする「支出の検証」、精緻な査定報告書による「不動産価値の検証」、また企画設計などの「建築事業に関するご提案」のほか、耐震相談や税務相談などの「オプションサービス」をご用意しています。
── 耐震診断も手がけておられますが、賃貸住宅における地震対策とは、どのようなものがあるのでしょうか。
川又 東京都内では条例で「特定緊急輸送道路」沿いの旧耐震の一部の物件に、耐震診断が義務化されていますので、対象の方にはまず耐震診断をお勧めしております。その結果、耐震性に問題が出てくれば、オーナー様と相談しながら、耐震補強工事や建て替えの検討をして、助成制度などの活用と合わせてご提案しています。
診断を踏まえて工事をするにしても、耐震補強すればいいのか、あるいは建て替えがいいのか、または買い替えがいいのか、いろいろな選択肢を視野に入れてアドバイスし、各種プランを案内しています。防災マニュアルを整備したり、停電への対応などもご提案しています。
賃貸経営マーケットは、注目度が上がって、
活気ある魅力的な投資マーケット
── ところで、今日の賃貸経営が置かれているマーケットの状況をどのように捉えておられますか。
川又 多くのオーナー様にお会いしてきましたが、賃貸経営マーケット自体は、注目度が上がっていて、活気が出てきていると感じています。区分所有のワンルームから1棟マンション・ビルとその方の状況に合わせて経営できる、魅力的な投資マーケットだと思います。ただ、不動産の市場は波があるので売買についてのタイミング等はとても重要です。
もう一つ、現在の賃貸市場は借り手市場ですから今後、競争は激化することは間違いないでしょう。他の物件との差別化を図ることがより重要な課題になってきます。ですから多面的なアドバイスができる私達へのニーズはますます増えてくるとみています。ハウスメーカーさんやゼネコンさんとは違う総合的な強みがありますから。