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「時代のニーズに応える「攻めの賃貸経営」を考える

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時代のニーズに応える「攻めの賃貸経営」を考える


身の丈にあった範囲内で取り組む



 10年の間に様変わりした市場環境

 「攻めの賃貸経営で、賃貸事業の活性化を図る」とは、どのような賃貸経営を指すのでしょうか。

 よく昔から、“攻撃は最大の防御なり”とたとえられます。いたずらに守りに入るのではなく、積極的に打って出ることで勝機をたぐり寄せるといった発想です。賃貸ビジネスにおいても、機を見てアイデアや工夫を講じ、少しでも売上げに貢献する手はずが重要ということで、時代に先がけた色々なプロジェクトが推進されています。

 今日、賃貸経営を取り巻く環境を見渡すと市況は一進一退の軟弱傾向で、時として経営を左右する事案も発生しています。バブル期を経てここ10年の間に、市場の様子は随分と様変わりしました。

 家賃滞納とか、入居時に賃料を交渉するとかはかつてもありましたが、そういったケースはまれで、多くは特に問題なく賃貸借契約に基づいて賃貸されてきました。今日の状況を一言で言えば、時代が変わったということでしょうか。

 前段の話が長くなりましたが、本題の「攻めの賃貸経営」とは、私達にとって時代のニーズに応える経営を身の丈にあった範囲内で、積極的に取り組むことではないでしょうか。

 その前提として、地域の特性に見合った、プランニングに基づくことは必須です。その上で、予算や経営環境を十分に考慮して着手したいところです。プランとして次のような事案などが考えられます。 

急速に多様化が進む賃貸経営の各種プラン

リノベーションで旧来の賃貸住宅を再生させる
外国人や高齢者、あるいは障害者の積極的入居を図る
ITツールの積極的活用
旧耐震基準の賃貸住宅なら新築を検討する
家具・家電付き賃貸住宅の事業化
ゲストハウス、シェアハウスの事業化
防音、菜園付き、戸建てなどターゲットを絞り込んだ個性的な賃貸住宅の事業化
バリアフリーの導入、そしてユニバーサルデザイン化を図る

 新しい需要を掘り起こす、ほかにはない特性、個性を生かす、プラスアルファの特徴を持たせることで、注目度を上げ、さらには入居の促進につなげます。

 ただ、個性的なデザイン指向、特性を打ち出すことは一見目を引く要素ではありますが、空回りの恐れがついて回りますので、そこはサジ加減で、プランニングの内容で成否が左右されます。



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