「梅雨」の入居者対策
「梅雨」の入居者対策
入居者に不快な思いをさせない、一歩踏み込んだサービスも必要
忘れてはならない入居者対策
6月には珍しい台風4、5号により、各地に大雨がもたらされ、ややカラッとした雨量の少なかった梅雨が一転しました。梅雨が明けると、その後には厳しい暑さの夏が待っています。
今年はいつもの季節の到来と合わせて、昨年同様に、電力事情に対応していかねばならないのが悩ましいところです。
それはさておいて、賃貸経営上、梅雨に対して気をつけなければならないことが大きく二つあります。
一つは雨から物件を守ること。梅雨特有のだらだら続く雨。その後には厳しい日射しが降り注ぎ、建物が傷めつけられるので、梅雨に備えて、傷んでいるところがあれば補修・修繕を急いでください。
集合住宅居住者の約3割が梅雨どきのストレスで転居を検討
そして忘れてはならない大事なことは、梅雨に対する入居者対策。
入居者からよく出る建物(住宅)の補修関連に対する苦情には、「雨漏り」「漏水」「サビ・汚れ」などがあります。また、意外なことに、「集合住宅居住者の約3割が梅雨どきの住まいのストレスで転居を検討したことがある」といった調査データ(「2010年度 梅雨どきの住まいに関する調査」住宅・不動産情報ポータルサイトHOME'S調べ)があります。
そのデータによりますと、賃貸居住者が「転居したくなった理由」として、「通気性の悪さによるカビ」「浴室乾燥機がなく洗濯物が乾かない」「部屋干しの洗濯物が邪魔」といったことを上位に挙げています。
参考までにあってよかった設備のトップに「除湿機」、次いで「浴室乾燥機」「エアコン」がリストアップされています。どうやら賃貸住宅の入居者の多くの方は、梅雨どきが苦手なようです。
賃貸経営からは、梅雨を単にうっとうしい季節といって、見過ごせないものがあります。入居者に不快な思いをさせない、快適な住環境を提供する一歩踏み込んだサービスが必要なようです。
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