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「生活権」と「人権」が前面に出て、損得で一概に判断できない家賃滞納

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「生活権」と「人権」が前面に出て、損得で一概に判断できない家賃滞納


社会は滞納に対し、ペナルティーを課す

 新聞に掲載されていた週刊誌の広告に、「払わない人々が日本を滅ぼす~給食費滞納、奨学金未返済、医療費未払い~」といった見出しを見つけ、家賃ばかりではなく、色んなところで滞納・未払いが発生しているんダ、との思いを新たにしました。どうしてこんな風になったのか。モラルハザードの崩壊と、ひとくくりでは言えない社会の風潮が広かっているのでしょうか。

 空室も困りものですが、家賃滞納ほどやっかいなことはありません。住居は人が生活している場だけに、約束したお金が払えないからといって、一気に話を詰めたり、取り上げることはなかなか難しいのです。

 電話や電気、ガスなどのライフラインは、1~2ヵ月分の料金の未入が起きると、電話会社などは何のちゅうちょもなく、プチンと回線を切ってしまいます。ガス会社も電力会社も遠慮などしていません。水道代がやや猶予をくれますが、早晩止まります。

 余談ですが、金融関係の返済など、たとえわずかなミスで1、2日でも遅れれば特別利息が取られ、その上、顧客データにきっちり「返済遅れの要注意顧客」と記録されると聞きます。

 税の徴収においても、フーフー言いながら工面して持参しても期日を守らなければ冷たいもので、機械的に督促金が加算され、時によっては重加算税もかかってきます。もっとも、国は税金によって成り立っていますから、税の徴収にはドライなんですね。

 社会全体が金銭の支払いでルールを守らないと、大きなペナルティーを課しています。そうしないと収拾がつかないからです。ところが、家賃滞納はどうもニュアンスが違ってきます。

 住居は人が生きていくために絶対必要なものですから、いざとなれば「生活権」と「人権」が前面に出て、損得で一概に判断できないことになります。 

 家賃滞納が起きたらどうすればいいのかをまとめようとしましたが、一般的な状況を書いてしまいました。

 (続く)

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