なんといっても「仲介営業力」が入居率向上の決定打
賃貸トレンドニュースなんといっても「仲介営業力」が入居率向上の決定打
空室を埋める第一歩は、仲介店を選ぶことから始まっています
入居促進の第一歩は「物件反響受け」から
「空室の埋め方」について、考えてみたいと思います。
賃貸経営を安定させるためには、空室をなくし、入居者に長く住んでもらうことに尽きます。
空室がなく、あるいは最少であると、収入が安定するのですから、自然、経営はいい方向に回転し、収益が確保されます。
それでは、空室はどのようにして埋められていくかを説明します。
賃貸仲介（媒介）の流れをまず理解してください。その第一歩は、「物件反響受け」から始まります。入居者を募集している物件の反響を少しでも高めるために、仲介業者は物件広告を自社のホームページやポータルサイトに出稿します。
ケースバイケースで、チラシや冊子等のパンフレットを作成することもあります。あるいは立て看板、垂れ幕などを投入します。広告・宣伝においては、おとり広告や誇大広告等は許されませんが、広告原稿のつくり方で、反響率がかなり違ってきます。仲介業者は各社独自のノウハウで、魅力ある広告原稿を作成しています。
物件広告を見た消費者から、電話、メール等を受け、来店を促して、店舗で物件説明に前向きになった方を現地に下見案内します。気に入ってもらえれば契約と進んでいきます。契約に際しては、賃料、入居条件の確認、必要書類の授受、入居日の確認、鍵の受け渡し、水道・ガスの開栓といった入居者受け入れ時の多様な業務が続きます。
仲介業務の内容を紹介するのが本稿の主旨ではないのですが、空室を埋める第一のポイントとして、仲介の個々の業務が最善な形で行われて、初めて成果が得られるということを強調したいのです。
物件の競争力は、「建物・設備の現況」「賃料」「立地環境」この３点で大きく左右されますが、この３点の魅力をさらに伸ばし、あるいは物件が抱える欠点を補って契約を果たすのが、仲介手法です。反響を高める広告づくりから始めてＰＲ、粗相のない電話やメールの応対、誠実で好感度の高い接客・案内がトータルに評価されて、契約に結びつきます。
１件の契約達成には、各店の仲介ノウハウ総てが集約されています。空室を埋める第一歩は、つまるところ物件を取り扱う仲介店を選ぶことから始まっています。
連携による一体化で､タイムリーな｢入居条件｣を打ち出すことがポイント
物件間の競争が厳しくなっている今日、入居募集する物件のＰＲにたけ、反響を呼んで、案内時に気をそらさない十分納得する説明ができる「仲介営業力」が契約の決定打となります。
そして空室を埋めるには、仲介を担当する不動産会社との強い一体感が必要となってくるのです。オーバーではなく運命共同体です。
賃貸経営者はともすれば、物件がどのように取り扱われているか非常に気にしますが、物件一つ決めるにも仲介不動産会社は本当に真剣で、入居する人の立場に立ち、オーナーの気持ちを十分に斟酌して仲介業務に当たります。
入居募集に際して家賃を設定したり、どの程度のリフォームを実施するのか、とくに目立った補修・修繕をしないで家賃を調整するのか、こうしたことを十分に考慮して、入居の促進を図っています。そのために仲介業者との綿密な打ち合わせが重要となります。
つまり、入居の促進を図り、稼働率を高めるためには、仲介担当の不動産会社との連携による一体化で、タイムリーな「入居条件」を打ち出すことが重要なポイントとなってきます。
今日、賃貸経営はサービス産業であると同時に、情報ビジネスと化しています。所有する物件情報を必要とするユーザー、入居者に、いかにタイムリーかつミスマッチのないベストな状態で提供するかにかかっているといます。
ごぞんじの通り、物件情報を告知・ＰＲするツールは、かつての新聞、冊子、情報誌の印刷媒体にとどまらず、ＰＣのインターネットからスマホ、フェイスブックといったソーシャルネットへと広がっています。
インターネット・ＩＴツールの有効活用が、空室を埋める有力手段となっているのですから、仲介～管理に至るまで、ネット・ＩＴ環境の充実をどこまで達成できるかも課題事項です。
賃貸経営最大の眼目、稼働率を高めるための空室を埋める方法をつきつめれば、市場の動きに合わせ、タイムリーに募集をかけ、仲介営業力で対応すること、という結論になります。
a:2005 t:1 y:0
