ブロック塀の安全点検
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ブロック塀の安全点検
一定規模以上のブロック塀は耐震診断の義務付け対象に
使い勝手がよく、工事が比較的安易なことからアパート・マンションの塀にコンクリートブロックがよく使われています。このブロック塀の取り扱いが厳しくなるようです。
コンクリートブロックは塀の他にも建物の外壁、物置等の基礎部材、エクステリアなど様々な分野で使われ、色や模様が施された化粧ブロックなど種類も豊富です。
ブロック塀の施工に当たっては建築基準法のほか、国の定めるチェックポイントがあります。工事がし易いといった利便性から各方面で使用されていたのですが、2018年6月の大阪北部地震で小学校のブロック塀が倒壊し、児童が下敷きになる事故が起きたことから、安全点検が厳しく見直され、同年11月に「建築物の耐震改修の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令」が、閣議決定されました。
国土交通省が呼びかけているブロック塀点検のチェックポイントは、
・塀は高すぎないか
・塀の厚さは十分か
・控え壁はあるか
・基礎があるか
・塀は健全か
の5項で、一つでも該当すれば専門家に相談しましょう、と呼びかけています。安全点検の結果、危険性が確認された場合には、付近の通行者への速やかな注意表示、補修・撤去等が必要になる、と注意を促しています。
2018年11月27日に閣議決定された政令は、11月30日に公布され、2019年1月1日に施行されたことから、都道府県または市町村が耐震改修促進計画に記載する避難路の沿道にある一定規模以上の既存耐震不適格のブロック塀等は、耐震診断が義務付けられます。
耐震診断等、詳細な取り決めがまとめられるのは、もう少し先になりそうですが、長さ20メートル、高さ1.5~2メートルほどのブロック塀の場合、上記の5つのポイントを参考に点検してみてはいかがでしょう。