介護サービスが利用可能な高齢者専用の賃貸住宅「サービス付き高齢者向け住宅」
介護サービスが利用可能な高齢者専用賃貸住宅「サービス付き高齢者向け住宅」
介護・医療と連携した新たな高齢者の住まいとして注目
「サービス付き高齢者向け住宅」とは、高齢者の単身世帯や夫婦世帯が安心して居住できる高齢者専用の賃貸住宅。食事のサービスや見守り、生活支援、さらに併設される介護事業所のサービスが利用可能な高齢者対象の住まいです。
いわば介護・医療と連携し、高齢者を支えるサービスを提供するバリアフリー構造の住宅で、新たな高齢者の住まいとして注目されています。また、賃貸住宅であるため、入居者の自由度が高いと言われるのが、サービス付き高齢者向け住宅の特徴です。
建設・運用に際しては、補助、税制の優遇、資金の融資を受けることができます。都道府県の住宅部局や福祉部局に登録が必要で、登録によって正式に認定を受けます。
同住宅を推進するために2011年4月、高齢者住まい法が改正され、同年10月から、認定・登録する新制度がスタートしました。
2012年2月に完成した、ミサワホームグループ・ミサワホーム北海道(株)のサービス付き高齢者向け住宅「BLAN JR 札幌」の入居条件は、60歳以上で、1LDK、2LDKの月額費用が11万6,500~15万5,500円(合計)、敷金が賃料の2ヵ月分必要となっています。
住宅メーカーも積極的な姿勢
内容的には、「規模・設備」「サービス」「契約関係」において、一定の基準を満たす必要があります。規模・設備では、各専用部分の床面積が、原則25㎡以上で、各専用部分に台所、水洗便所、収納設備、洗面設備、浴室を備えたもの、段差のない床、手すりの設置、廊下幅の確保等のバリアフリー構造となっています。
団塊世代の高齢時期を迎え、需要の広がりが期待できることから、大手住宅メーカーも商品開発に積極的な姿勢を見せ、高齢者向け住宅事業の強化に乗り出しています。
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