国土交通省『家主向けDIY型賃貸借実務の手引き』を公表
コラムで読む
賃貸トレンドニュース
国土交通省『家主向けDIY型賃貸借実務の手引き』を公表
大規模工事やサブリース物件に対応
賃貸住宅の入居促進の一環として、DIY型賃貸借の普及に取り組んでいる国土交通省はこのほど、貸主、借主双方の理解を深めるため『家主向けDIY型賃貸借実務の手引き』を公表しました。
賃貸住宅の入居の促進を図るため、サービスの多様化が進んでいます。そうした一環として、「DIY型賃貸住宅」が多様な広がりを見せています。
DIY型賃貸住宅は、賃借人がDIY(日曜大工)によって、入居に際し内装や設備をある一定の範囲内で変更することが可能な賃貸住宅。貸主がとくに手を加えることもなく、現況で貸すことができて、また借主は自分に合った必要とする設備を入れ替えたり、模様替えができるといった内容です。
国土交通省では早くから、DIY普及の環境整備を図るために、『DIY型賃貸借に関する契約書式例』やDIY型賃貸借の活用にあたってのガイドブック『DIY型賃貸借のすすめ』を作成してきました。
そしてこのほど、DIY型賃貸借により大規模な工事を行う場合やサブリース物件でDIY型賃貸借を行う場合などの実施方法があることを踏まえ、「DIY型賃貸借に関する契約書式例」を改定するとともに、ガイドブックの『家主向けDIY型賃貸借実務の手引き』を新たに作成したものです。
内容は、DIY型賃貸借の概要、DIY型賃貸借契約の取決め事項のポイント、契約書作成のポイント、DIY型賃貸借のQ&A、参考資料などで構成されています。また、DIY工事が大規模になる場合や、サブリース物件におけるDIY型賃貸借の場合には、一般的な契約に加えて留意する内容が多いため、気を付けるべきポイントや留意点を解説しています。
DIY型賃貸住宅が広がる弾みとなったのは、一般的には入居者のニーズの多様性と賃貸住宅に長く住みたいといった層が増えていることが背景にあります。しかし、実際のDIYへの取組みとして、全く手がけていない、今後もやる予定はないといった乗り気薄から、機会があればやっていきたい、すでに何年も前から壁紙の貼り替えは自由にやってもらっていると前向きなオーナーまで、様々な動きがあります。
※(参考)「DIY型賃貸借に関する契約書式例とガイドブックについて」(国土交通省)