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大和三山の神々しさが異彩を放つ地(2005年7月7日)

飛鳥(とぶとり)の明日香(あすか)路を歩く  (花岡京子)

大和三山の神々しさが異彩を放つ地

明日香に足を踏み入れると何かほっとするものがあります。一帯が山を背にしたなだらかな丘陵で、平野部と違った人を包み込む落ち着きが感じられ、厳しい建築規制が敷かれていて、余分な建物がなく、田畑の広がりが周辺の町村部にない空間をつくっています。
 
それ以上に明日香の地を神秘的にしているのが、耳成山(みみな しやま)、畝傍山(うねびやま)、香久山(かぐやま)の大和三山 と大和盆地の西のはずれに見える金剛・葛城連峰、そして二上山の
姿。金剛・葛城連峰、二上山を雄大な借景に大和三山の神々しさが異彩を放つ地といえます。
 
明日香の魅力はこの辺に全部集約されるのではないでしょうか。広がる田園の姿は今からほんのわずか100年ほど前の日本のあちこちで見られた光景なんでしょうね。
 
話が一転して、そんな明日香村内にあってひときわ目を引くのが、南都銀行の看板。建物に気を使っているのに、どうして看板そのものを規制できなかったのでしょうか。それと、石舞台と目と鼻の先
にある土産物売り場の「抹茶アイスクリーム」の旗。
 
村内全体がタイムカプセルの歴史ミュージアムを維持するのに苦心して日常生活が不便なほど強い規制がされているのに、南都銀行と抹茶アイスクリームがブチ壊しています。
 
余計なことをもう一つ書けば、抹茶アイスクリーム前の駐車場の看板も、なぜあんなに無神経に大きく、無造作に道端に置くのでしょうか。きっと見事に景観を崩す役目を負っていることに気がついていないのでしょうね。
 
1号目から随分あら探しのようなことを書いていますが、正直素晴らしい自然と先人の遺産を生かしきれていないところが残念であるのと、抹茶アイスクリームの旗に、今日の日本的な情景が包み込まれているような気がしてなりません。たまには外部の人間の見方も役立つのではと思い、つれづれにこうしたことを書いていきたいと思います。

2005年7月7日

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