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新しいスタイルの賃貸住宅の供給促進に役立つ「定期借家契約」

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新しいスタイルの賃貸住宅の供給促進に役立つ「定期借家契約」


従来の住宅イメージとは違う賃貸住宅に活用される



 契約終了前に入居者の意向を知ることができるのが大きい

 賃貸住宅の新しい形態としてシェアハウスやゲストハウス、コレクティブハウス、マンスリーマンションなどが、数は少ないながら、ユニークな運営スタイルが人気を呼んでいます。その契約には「定期借家契約」が多く使われています。

 賃貸市場の飽和状態を受けて、賃貸住宅の個性化が注目されています。建物や運営などにおいて何か特色を持たせて、入居者へのアピールを図ろうとする狙いで、入居者ニーズを絞り込んだマーケティングが前面に打ち出されたケースが目立って増えています。

 一般化したペット共生賃貸住宅のほか、菜園付き戸建て、バイク駐車場付き賃貸住宅などがまだ数が少ないものの存在感を高めているものです。

 そして最近ではシェアハウス、ゲストハウス、コレクティブハウスなど従来の賃貸住宅にないスタイルの賃貸住宅が少しずつながら増加傾向を見せています。

 人気の高いシェアハウスは、各住戸に水回り関連施設がなく、共用部の設備をシェア(共用)するのが大きな特徴で、人的交流を主体に入居者の多くが、20~30代の女性となっています。

 趣味が共通しているとか、考えや目的が同一といった若い層が入居のメイン層。日々の生活をシェアする中、安心や安全を共有するばかりでなく、パーティーや会合がよく開かれ、積極的に交流を深める生活を送っています。

 玄関があって、中に一歩入ればキッチン、トイレ、洗面・風呂が揃っている小さいながら独立した我が家といったこれまでの住宅イメージとは違う住居形態だけに、そうした賃貸住宅には、「定期借家契約(制度)」が多く活用されています。

 「定期借家契約」は、ごぞんじの通り、契約においては書面化と事前の説明が必要で、契約期間満了後は、契約が終了となる新しいタイプの借家権に基づく契約です。欧米では一般的といわれていますが、スタートして10年少しが経過するものの、まだ本格的な広がりとなっていません。

 この定期借家契約の特徴である「期間が満了になれば賃貸借関係が終了(再契約は可能)」することが、多様な賃貸住宅の供給促進に役立っています。


 定期借家契約本来の役割を果たす


 また、定期借家契約を結んだ後、期間が迫ってくれば再契約の意向を確認することができるので、家賃滞納等をチェックしたり、逆に何らの問題のない入居者を放っておくことなく、契約の意思が確認できるのが大きなメリットです。

 つまり、期限を切って契約し、その期限後は自動的に退去するというのではなく、事前に入居者の意向を知ることができるのが大きい。

 シェアハウス、ゲストハウス等が従来になかった形態の賃貸住宅だけに、設備などのハード面と運用におけるソフト面の工夫は今後も必要ですが、契約形態に定期借家契約が本来の役割を果たしています。

 このように定期借家契約にもとづく成約物件は、市場において増えつつありますが、総数はまだ低い割合。しかし、新しい形態の賃貸住宅ではそのメリットが生かされ、着実な広がりを見せてます。

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