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時代の物価動向にスライドした「家賃」傾向

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時代の物価動向にスライドした「家賃」傾向

5年前と比較してわずかの落ち込み、もしくは横ばい

 総務省が5年に一度実施する「住宅・土地統計調査」の2013年版の速報集計結果から、「家賃」についてまとめてみます。時代の流れを映し、よく言えば落ち着き、安定しています。

 調査結果では、専用住宅の借家1,834万戸の1畳当たりの家賃は3,017円となっています。公団・公社、公営、社宅を含んだ全国平均で、うち、民営借家は非木造が3,821円、木造が2,611円。これを5年前の2008年と比較すると、借家全体の全国平均が22円、民営の木造で105円、非木造で232円とそれぞれダウンしています。ほんのわずかの落ち込み、もしくは横ばいといえます。

 事実、専用住宅の借家の1畳当たりの家賃は、1983年から1993年までの各5年間に20%を超える増加率を示していたのに比べ、1993年~1998年では低い増加率となり、2008年~2013年では増減率がマイナスに転じ、0.7%の低下となっていることが分かります。

 ただバブル崩壊、リーマンショックの時の失われた10年とも20年ともいわれるデフレの経済事情から見て、家賃だけが一方的に低下したというより時代の物価動向にスライドしたともとられます。

 家賃の傾向は地域性が強く、同じ地域でも物件の立地が道路一本、角地、築年数等によって変わってきますので、同じように決められないのですが、調査結果に表れた全国の動向を見ますと、やはり関東の都市圏が群を抜いて高くなっています。

 3大都市圏について、専用住宅の1畳当たりの家賃は、関東大都市圏が4,167円で最も高く、全国平均3,017円の約1.4倍となっています。中京大都市圏、近畿大都市圏はそれぞれ、2,774円、2,995円で全国平均を下回っています。

 とくに、1畳当たり家賃の全国平均を100とした場合、関東都市圏の木造の民営借家は147の指数を示しています。

 ちなみに1畳当たりの関東都市圏の民営借家・非木造家賃は5,001円、木造が3,839円。近畿大都市圏が非木造3,759円、木造2,431円、中京都市圏が非木造3,312円、木造2,341円となっています。
 

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