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賃貸経営と世帯構成(ちんたいけいえいとせたいこうせい)

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賃貸経営用語解説

  賃貸経営と世帯構成 (ちんたいけいえいとせたいこうせい)

  賃貸マーケットに直接影響する「世帯構成」が変化している。人口減少
  が続く中、世帯数の増加が続いている。
  
  総務省が6月に発表した2010年国勢調査の抽出速報集計結果によると、
  2010年10月1日現在のわが国の一般世帯数は、調査開始以来初めて5,000
  万世帯を超え、5,092.8万世帯を記録。
  
  5,092.8万世帯も世帯人員1人の世帯が、1,588.5万世帯と最も多く、世
  帯全体の3割を超える一方、世帯人員3人以下の世帯が増加し、4人以
  上の世帯の減少が目だっている。
  
  また、この集計で高齢者の増加がより鮮明となった。一人暮らしの65歳
  以上人口は457.7万人で、人口に占める割合は15.6%となっている。
  
  このように国の現況の姿を映す国勢調査において、高齢社会の進行とと
  もに、世帯数が増えるといった現象が確認されるとともに、「世帯人員
  の少数化の傾向」と「65歳以上人口の増加」が顕著になっている。
  
  高齢者と住まいについては、やはりこの6月に公表された内閣府の「平
  成22年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」結果を見ると、高
  齢者の賃貸住宅への依存が高まっているのが分かる。
  
  すなわち高齢者が住む賃貸住宅のうち、「民間の賃貸住宅」は6.6%の割
  合を示している。
  
  ということからこれからの賃貸経営、世帯構成人員の減少と高齢化進行
  に対する対応は避けられない。賃貸市場を取り巻く環境の基本の流れと
  して、この二つの動向に対応して、賃貸経営を図ることが大きなキーワ
  ードになっている。
  
  といっても人口動向、世帯構成の変化から賃貸市場の将来を見据えるこ
  とはそう簡単なことではなく、社会の動き、景気や経済事情も複雑に関
  係してくる。
  
  賃貸住宅を供給するハウスメーカーも、こうした市場の傾向には敏感で、
  ここへきてマーケットのニーズを汲み取ったスモールファミリー向けの
  商品を相次いで開発、発売している。
  
  今後、少人数家族を見据えたプランが賃貸経営の主流を占めると見られる。  
  
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