防犯に配慮したアパート・マンション(ぼうはんにはいりょしたあぱーと・まんしょん)
賃貸経営用語解説
防犯に配慮したアパート・マンション
(ぼうはんにはいりょしたあぱーと・まんしょん)
防犯に強いアパート・マンションは、入居者の安全を守ると同時に、物
件の付加価値を高める。競争力を備え、同地域の他の物件にない魅力、
つまり差別化を図るには、防犯に配慮した優れたセキュリティー機能を
持つことで入居者の高い評価を得ている。
入居者は物件選択の条件に賃料、交通便等に加え、防犯、セキュリティ
ーに強い関心を示している。もしドロボウが侵入し、それが広く知れる
と、マイナス要因となって物件の評価を大きく下げることになりかねな
い。
そこで、国土交通省と警察庁は連携して防犯に配慮した共同住宅の普及
施策「共同住宅の防犯上の留意事項」及び「防犯に配慮した共同住宅の
設計指針」の普及を図っている。今後の共同住宅の防犯性向上の基本的
な考え方を示すものとして策定されたもの。
▼ 防犯に配慮した企画・計画・設計の基本原則を次のとおり。
・ 周囲からの見通しを確保する
・ 居住者の帰属意識の向上、コミュニティ形成の促進を図る
・ 犯罪企図者の動きを限定し、接近を妨げる
・ 部材や設備等を破壊されにくいものとする
こうした対応策は、入居者に安全で気持ちよく住んでもらうことへの配
慮もさることながら、入居希望者の下見時のアピールにも大きなセール
スポイントになるはず。防犯に配慮したアパート・マンションとは、結
局、今日の賃貸経営を根本から助けることになる。
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