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In time we hate that which we often fear.

☆エンジェルのほほえみ(花岡京子)


       In time we hate that which we often fear.         


   文豪シェークスピアは、生涯に、喜劇、悲劇、史劇合わせて37編発表している
  のですが、後期の作品『アントニーとクレオパトラ』(Antony and Cleopa-tra)
  の中で、「In time we hate that which we often fear.」(人間は、しょっち
  ゅう恐れているものをやがては憎むようになる)と書いています。

  ※日本語訳は「英語名句事典」(大修館書店)より。

   『アントニーとクレオパトラ』は、クレオパトラとローマの政治家アントニ
  ウスとの恋を描いているのですが、紀元前50年頃のエジプト、ローマの勢力関
  係は複雑で、権力闘争に明け暮れる中での恋物語であり、史劇でもあるので、
  ストーリーは重厚な展開を見せますそして人間観察に鋭い視線を注ぐシェーク
  スピアならではの人間像が、短い言葉の中に凝縮されています。

   人間は、しょっちゅう恐れているものをやがては憎むようになる―、これに
  近い日本の諺に「可愛さあまって憎さが百倍」や「愛は憎悪の始め」がありま
  す。相手方に度々気をもませ、いつもいつもじらしておくと、その反動で興味
  は失せて、好きであった分だけ嫌いになり、次のステップには憎しみすら生ま
  れてくる。恋愛感情にも、かつてあれほど相思相愛の仲であったのが、一転し
  て顔を見るのも嫌というケース。映画やドラマの中はもとより、実生活にもよ
  く見受けられます。

   人の気を引いて振る舞うのも、そこそこにしておきなさい、という教訓をシ
  ェークスピア先生が教えてくれているのではないでしょうか。


  (2001.4.10)

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