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賃貸市場のメインは新築~築30余年の物件で構成

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「2017年度住宅市場動向調査報告書」に見る賃貸市場の最新事情

賃貸市場のメインは新築~築30余年の物件で構成

 「住宅市場動向調査報告書」の2017年度版がこのほど、国土交通省から発表されました。住宅白書といわれるこの調査結果から、賃貸住宅の選択理由、物件に関する情報収集の方法、家賃の傾向など、賃貸住宅入居者の今日の平均像が読み取れます。

 首都圏、近畿圏、中部圏を中心に実施されたこの調査は、現在の住宅事情、及び「賃貸住宅市場」の全体的な傾向を理解するのに参考になります。

 それによりますと、「賃貸住宅の選択理由」として、「家賃が適切だった」が最も多く、次いで「住宅の立地環境が良かった」「住宅のデザイン・広 さ・設備等が良かった」「昔から住んでいる地域だった」「子育てに適した環境だった」からが続き、これらがベスト5。そして7位が、「信頼できる不動産業者だったから」で、過去5年間ほぼ同じ結果です。

 賃貸住宅を選ぶ理由として、1に家賃、2に立地・環境、3に部屋の広さ・設備と、この3点に集約されていることがよく分かります。その上で、「信頼できる不動産業者」の的確なアドバイスで契約されているのが市場の実態といえそうです。

 また、物件に関する情報収集の方法として「不動産業者で」が52%、次いで「インターネットで」が約36%と、賃貸物件を探す窓口は不動産会社が首位となっています。

 昨年と違い不動産業者が6ポイント増え、その分インターネットが減少しています。この他には、「知人等の紹介」「住宅情報誌」「勤務先で」などがありますが、主流は不動産業者とインターネットです。

 インターネット、スマホのソーシャルネットワークサービスがこれだけ普及しても、人と人が対面して物件を詳細に理解し、納得した上で契約を結んでいるのがよく分かります。
 やはり賃貸市場において、部屋を探す基本は入念に説明を受けた上、信頼できる不動産会社の窓口で契約するのが一番、という流れは大きく変わらないようです。

 平均築後年数は18.5年    
 新築~築23年ものが約半数

 次に、賃貸住宅を選ぶ際に重要視した設備で「間取り・部屋数が適当」「住宅の広さが十分」「台所の設備・広さが十分」「浴室の設備・広さが十分」「住宅のデザインが気に入った」5項目も過去5年間、ほぼ変わっていません。設備関連の基本は、間取り・部屋数・広さ・台所設備・浴室設備・住宅デザインに代表されているようです。 

 ところで、賃貸住宅の建築時期(築年数)は、「2015年以降」が約19%、「2005年~2014年」が約15%、「1995年~2004年」が約18%、「1985年~1994年」が約21%となっています。

 平均築後年数は18.5年で、およそ新築~築23年ものが市場の約半数、築32年で全体の約72%を占め、賃貸市場は新築~築30余年の物件で構成されているのが分かります。

 なお、賃貸住宅入居世帯は、賃貸住宅からの住み替えが49.2%で最も多く、賃貸住宅入居世帯の居住人数は、1人が33.7%でも多く、次いで2人が31.9%、3人が19.4%。一世帯当たりの平均居住人数は 2.2人となっています。

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