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▲つづく 「入居者への気配りなくしてなんの『満室経営』か」

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空室対策のハウツー

「空室対策」を考える (その7)

入居者への気配りなくしてなんの「満室経営」か


現在の賃貸住宅経営の要は「空室対策」にある、と捉えてさまざまな角度から空室のあり方を見てきましたが、そろそろポイントをまとめてみたいと思います。
 
・ 賃貸経営には魅力があるが、竣工後、入居者が入らないのでは困る
・ 建物の償却(ローン返済)は終わっているが、2年前から空室が出始め、全戸満室にはならない
・ 築35年の2階建て木造アパート。家賃を低く抑えているので、入居率が高く、空室は常に起きているものの歩留まりとして割りきっており、100%は望んでいない
 
等々、空室と一口にいっても、場所、建物の年代、運用方法、賃料によってありとあらゆる形態を見せています。空室発生の原因は千差万別で、その対処法もこれとこの手を打てば総て解決するというほど簡単明瞭という訳にはいきません。
 
ですから賃貸経営をすでに手がけている経営者も、これから手がけようとする土地オーナーが竣工後たとえ家賃保証付きの総合管理を依頼するとしても、業界に広く目配りして、
 
賃貸マーケットの現状(問題点)を理解して、情報を集めておく

入居者の動向(傾向)をつかんでおく

(入居者募集とか物件を引き立てる)アイデアを磨いておく

ことが、以前にも増して求められると思うのです。
 
要は魚屋や総菜屋と同じ。仕入れに工夫して少しでも鮮度のいい素材を安く買い、景気よく掛け声をかけて客に振り向いてもらって、商品を買ってもらう。

たまにはチラシを撒いたり広告を出して店をPRする。常連客には格別気を遣い大事にする。という風に、普段接する町の商売人の手並み、手法がそっくり賃貸経営にも当てはまると思いませんか。
 
われわれも日頃、買い物をするのに店に入ったら笑顔で応対してくれたり、買わない時にも店を出る際、「またのお越しをお待ちします」と言われたりすると、次に来る時は何か買おうと思いませんか。

よくあるのがレストランに入った時、店員が全員客席に背を向け、客が来たことすら気がつかないことから、客は注文をするきっかけがなかなか見つからないというケース。客への気配りは商売のイロハのイです。
 
賃貸業にとって、顧客とは入居者です。入居者への気配りなくしてなんの「満室経営」かと考えたりします。

一般的に顧客は、
・ わがまま(あれこれ要求する)
・ シビア(渋い)
・ 常に財布のヒモは固い
ことを身上としています。

これは当たり前で、お金を出してものを買うのにこの逆の客などおりません。できるだけいいものを少しでも安く買おうと腐心するのが顧客の心理なんですから。
 
賃貸業でも入居者は少しでも条件のいい「出物」がどこかにあるのではと思って探しています。しかも賃貸住宅を決めるには決して小さくないお金を必要とします。

仲介手数料、敷金・保証金、礼金、引越し費用がかかり、一度決めてしまうとおいそれと転居できない。元来、賃貸経営は人の生活に密着した、暮らしを手助けするためのビジネスなんですね。
 
空室対策もこうした暮らしを手助けすることを基に考えると、活路が見えてくるのではないでしょうか、いかがでしょう。
 

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