2012年賃貸住宅業界の課題事項(2)
2012年賃貸住宅業界の課題事項
重要性を増す収益向上を達成する多様な手だて
高入居率の維持は、賃貸経営の永遠の課題でもありますが、今年は景気の動向が激しさを増しそうですから、とくに入居者募集の促進と滞納及び退去に伴う原状回復、クレーム発生に慎重な対応が求められます。
こうした問題点、課題事項のほか、賃貸経営にとって今年、何かいいことが起こりそうか・・と見回しても特筆されることはとくに見つからないようです。
賃貸経営の側面からあえて挙げるなら、市場への新築の供給が落ち込んでいる分、新築物件が品薄となって市場の流通が細るため、物件間の競争がやや落ち着いている、金利が低ラインで推移しているので、建て替え、リフォーム時の資金調達が楽、持ち家一辺倒の風潮から賃貸住宅を選ぶ賃貸住宅派が増加してマーケット規模が広がる、人口減少を見せる一方で、世帯数の増加傾向が続く、などが挙げられます。
賃貸オーナーは、業界の動きに注意を払い、身近かな仲介不動産会社、管理会社、法人、アドバイザースタッフの声に耳を傾け、経営の参考にしてほしいところです。
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