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浦田代表理事・インタビュー4

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特別インタビュー



一般財団法人日本不動産コミュニティー
代表理事
浦田 健氏




画像の説明 マーケットの実態が悪く、受講者は年々増えています
    経営が好調でも不調でも、正しい不動産の知識が必要

── これから力を入れていく分野を教えてください。

浦田 不動産に関わる人は全ての人に「大家検定」を学んでほしい。今は大家さん向けの構成が主力ですが、今後は社員教育としてプレーヤーに使ってほしいので、法人教育事業にも力を入れていきたい。法人向けについてはこの春からスタートしました。新人社員から入社後2年、5年といった方を対象にしたコースが揃っています。

 そして、会社の成長のためにも、どんどん活用してほしい。損することは絶対ありませんので、不動産の全てを知るためのプログラムとして使っていただきたいと思います。

 現在の受講者は3000人ですが、3万人くらいが目標です。マーケットの実態が悪くなっているので、かえって受講者は年々増えています。我々の目指した方向としては間違っていなかったと思います。

 話が少しズレますが、ある程度所有する物件が増えるとリタイヤする人がいますが、あれは危険。レバレッジきかせているでしょう。とっかかりはいいですよ。しかしすぐには使えるお金にはならないのです。

 家賃が入ってくるので使える気にはなるのですが、ローンがあるので、実際に使えるお金が少ない。実は大家さんは普通の会社より複雑な会計になっている。入ってくるお金と出ていくお金は毎月決まっているけれど、財務面で減価償却に大きな建物という資産があって、それが所得税の圧縮になり、節税になっているけれど、そういった節税マジックが使えない時期が中古だと4年くらいでやってくる。

 いわゆる“デッドクロス”に直面するのです。買った物件を3年後4年後にどうするのか、そのまま保持するのならそのまま買うとか、繰り上げ返済をして自己資本を上げていくとか、もしくはタイミングを見計らって売るとか、3~4年後のマーケットがどう変化するのかを予測して、タイムリーに判断する力が必要になってきます。

 つまり見かけの資産だけでリタイヤするのはすごく危険なんです。経営が好調であっても不調であっても、正しい不動産の知識が必要なんです。そういう意味でも当コミュニティーを活用して、総合的な知識を高めて、足元を固めてください。

 最後になりましたが、現在「大家さんアカウンティングソフト」を開発しています。日々の会計処理やキャッシュフローのシミュレーションができるプログラムです。大家さん版弥生会計とも呼べ、これが完成すれば税務や財務の側面から賃貸経営がサポートできるようになります。

── 本日は貴重なお話をありがとうございました。

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