「ゆとりを持たせた1LDKへの発想の転換」
これからの賃貸経営
「ゆとりを持たせた1LDKへの発想の転換」
1LDKは物件数が少なく、人気が集まる
1LDKの間取りは、
L=リビング(居室)
D=ダイニング(食事スペース)
K=キッチン(台所)
で構成され、今日、DKスタイルはすっかり定着して、現在の典型的な住型になっています。
2LDKはLDKに居室が2つプラス、2DKはDKに居室が2つプラスになります。○LDK、○DKとも、○の部分の数字が増える分、居室が増える計算です。
一般に賃貸住宅は間取りで分類されて、
・ 1K、1DK
・ 1LDK、2K、2DK
・ 2LDK、3K、3DK
・ 3LDK以上
と、部屋数でおおよそ4つのパターンに分けられています。
1LDKの部屋数は2つで、2DKの3つより少ないのですが、専有面積で比較すると、
・ 1LDK…約30~50㎡
・ 2DK……約25~50㎡
といったケースが多く、1LDKと2DKは広さ面ではほぼ同じ。
単身者に人気の1K、1DKのワンルームは、15~25平方メートルが主流となっています。
賃貸住宅市場では家族向けのファミリータイプの物件が質・量ともに不足気味で、建設促進が国を挙げて推奨されていますが、コストが割高になることもあって、万年供給不足気味の状態が続いています。
入居者のボリューム層を考えると、新規投資する場合、どうしても単身者を対象としたワンルームタイプに向きがちで、ワンルームのアパート・マンションが比較的よく建てられています。
しかし、少子高齢社会のさらなる進行に加えて、今日、賃貸市場のニーズにもはっきりとした変化が出始めています。
・ 晩婚化と離婚率の上昇
・ 賃貸住宅派といわれる、生活にゆとりを求める層の拡大
この視点で住居の関係を見極めていくと、見えてくるのはワンランク上の充実した設備と仕様、そしてゆとりのスペースです。
従来、余裕のタイプと見られていた1LDKに今、人気が集まりつつあります。そして、市場にはこのタイプの物件が少ないのです。
ワンルームイコール1K、1DKから、ゆとりを持たせた1LDKへの発想の転換、すなわち入居者ニーズの選択の変換が求められているようです。
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