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「痴話喧嘩大騒動」

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賃貸「入居者事情」

「痴話喧嘩大騒動」

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悪い芽は早めにパチッと手を打つ

 吉田道夫(仮名)さんは閑静な住宅街にある木造2階建てのアパートに引っ越してきました。駅から歩いて3分、木造ながらフスマ、天井、畳、壁ともに手入れが行き届いている上、通りから建物まで敷地内の小道5メートルほどの両側は、季節の花が咲く植え込みがあって、雰囲気は申し分ない環境。
 
 気持ちよく暮らしていたのですが、ほどなくして隣に住む20代後半のS子さん宅に時々男性が通ってくるのを知りました。

 その2人が閑静な環境と落ち着いた住居の雰囲気をブチ壊すハデな喧嘩を月に数回演じてくれます。
 
 仲のいい時には睦言の忍び声がもれてきたりするのですが、喧嘩となると大声で、何かをぶつけるのか壁がドンドン響きます。S子さんが部屋を飛び出したりして一時的に収まるものの、日を変えてまたまた大喧嘩。

 通い男は、部屋の中に入れてもらえない時はドアがつぶれるほどたたき、名前を連呼します。
 
 それでも応じないと知ると裏に回り、裏の戸をドンドンやります。痴話喧嘩なのか、後は台風一過のように睦言の忍び声が始まったりするのですが、アパートの住民にはとんだ迷惑。

 吉田さんもガマンの限界を超え、アパートの隣接地に住む大家さんに状況を説明、なんとか対処してもらえないだろうかと頼んだところ、早速大家さんはS子さん宅に出向き、他の方から苦情が出ているので、いつまでもこんなことをしていると出ていってもらうとクレームを強烈に伝えました。
 
 それからの大家さんの行動が意外に速かった。
 
危機感をもったのか、1人の入居者にてこずって他の入居者に累が及び、アパートから入居者が逃げ出されては大変と思い、
S子さんに苦情を伝えただけではなく、事が大きくなる前に追い出しにかかった。
それから自転車の止め方が悪い、ドアの前の掃除が不十分、ゴミ出しのやり方が悪い等々、事あるごとに文句を述べて、契約破棄へもっていく。
それから3ヵ月ほどしてS子さんは引っ越していきました。
 
 この大家さんは女性ですが、なかなか骨っぽいと思います。
 
まず、時間、場所をわきまえない無遠慮な痴話喧嘩で、環境を壊す入居者になめられてたまるか、という気概。
閑静な環境と自分の資産を守る強い姿勢。
そのためには、悪い芽は早めに摘む素早い判断と行動。
 
 昵懇(じっこん)にしている管理会社に応援を頼むことなく、ヘタをすれば男を巻き込んで刃傷沙汰にも発展しかねないところを、パチッと手を打った次第です。

 後は、吉田さんの静かな生活が戻ったことはいうまでもありません。

 大阪・住吉区での出来事です。

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