一括借り上げ(いっかつかりあげ)
賃貸経営用語解説
一括借り上げ (いっかつかりあげ)
一括借り上げはサブリース契約、あるいは転貸借り上げ契約ともいわ
れる。建物の所有者から一旦、住宅を借り上げ、それを入居者に転貸す
る。賃貸住宅管理契約の進化したスタイルといえる。一括借り上げには、
賃貸経営における様々なノウハウが集約されている。
一口に一括借り上げと言っても、借り上げて管理、運営する事業体に
よって、形態が少しずつ違う。しかし基本は、建物の所有者から一括し
て物件を借り上げ、それを借り主に転貸。欧米の不動産投資で広く見ら
れる「所有はする」が、「経営はノータッチ」の運営スタイルで、賃貸
経営の理想形とさえいわれる。
確かに一括借り上げは経費はかかるが、入居者の募集や家賃集金、ク
レーム処理の煩雑な業務から解放され、家賃が保証されることから、賃
貸経営が楽にできる理想的な賃貸経営のスタイル。
ただ、この一括借り上げは利用(受託)者に多くのメリットがある半
面、借り上げる側つまり、運営会社にはリスクが発生する。
実際の運用上は、借り上げる側のリスクが高いこともあって、全物件
が対象となるわけではなく、家賃設定、契約期間、再契約の取り扱い、
入退居時の補修・修繕費用の分担等について課題を残している。
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