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不動産市場活況の中、新設続く「賃貸市場」に変化の兆し

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不動産市場活況を見せる中、新設続く「賃貸市場」に変化の兆し

賃貸住宅の新設、実に1996年以来、16年ぶりの前年比2ケタの増加

 J-REIT相場、市場全体の時価総額、過去最高を更新

 新年度の始まる4月は、各地で桜も開花を迎え、春たけなわ。年の初めの1月とは違った晴れ晴れしい気がみなぎるものがあります。経済の動きに合わせるように、不動産市場が活発化しています。賃貸市場も変化の兆しが見えます。

 経済が好転しますと、いち早く表れるのが株価。流動する資金が株式投資に向かい、換金性が高いこともあって、活発な取引きが行われます。このほかにも、投資信託や証券型の金融商品マーケットが活況を呈して景気が一段と高まっていきます。

 安倍政権の経済政策、アベノミクス効果が大きく取り上げられていますが、金融商品から不動産市場への影響が各方面で明確に現れつつあります。

 景気動向をウォッチしている帝国データバンクの『景気動向調査』の最新(3月調査)データによりますと、不動産業界の景況感として「地価が下げ止まりの兆しをみせているなか、3月の季節需要に加えて、消費増税前の駆け込み需要や賃貸・売買物件の不足で中古マンションが値上がりするなど、4ヵ月連続で改善し、2007年10月以来の高水準」と捉えています。

 また、不動産投資信託(J-REIT)の相場も3月11日に、およそ4年8ヵ月ぶりの高値を付けたあと、東証REIT指数が一時、2008年1月以来5年2ヵ月ぶりとなる1,700ポイントを回復する局面を見せました。市場全体の時価総額も過去最高を更新しています。

 2012年新築の賃貸住宅31万8,512戸、前年比11.4%増

 東証REIT指数が上昇する一方、こうした不動産市場の活況の中、賃貸住宅市場も積極的な動きが目立っています。

 まず特筆されるのが、昨年後半から賃貸住宅の新設が相次いでいることです。2012年1年間に建てられた賃貸住宅は31万8,512戸で、前年比11.4%増、4年ぶりの増加となっています。前年比2ケタの増加は1996年以来、実に16年ぶりのことです。とくに、2012年9~12月4ヵ月の前年比が平均で約30%増と、ハイピッチの増設となっているのが目を引きます。

 3大都市圏別では首都圏が11万2,819戸、近畿圏が4万2,718戸、中部圏が3万765戸で、それぞれ前年比7.4%増、7.7%増、0.4%増。首都圏、近畿圏の増加が極立っています。

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