半年で満室になった大家さんの話

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大家さん奮闘記

満室ですから家賃が丸々入ってきます

　昨年秋から賃貸経営を始めた大家さんに話を聞きました。

　物件所在地は大阪府南部。Ｄ社のアパート、２階建て、戸数16戸。全戸駐車場付きで、敷地約350坪です。完成と同時に半分が入居、それから順次契約が決まったけれど、残り２戸がなかなか埋まらず半年ほどして満室となっています。

本誌　少し時間がかかりましたが、満室となってやれやれですね。

──　いつまでも空いた状態で心配していましたが、本当にやれやれです。

本誌　今のところ問題はありませんか？

──　いや、極めて順調です。（賃貸経営を）始めるにあたって、本などを随分読んだものの、あれこれ心配していましたが、今は特に問題はありません。でもこれからですよね。なんといってもまだ１年目ですから。

　しかし、賃貸経営っていいですね。今満室ですから家賃が丸々入ってきます。当初、建設に当たって預金を取り崩したりして、ローンの借り入れを最少にしたので、今のところ毎月手元にかなり残ります。それで繰り上げ返済をできるだけやっていこうと思っています。

本誌　そうですね。ローン返済を前倒ししておけば後々の賃貸経営は随分楽になりますね。

　結局、賃貸経営で恐いのは、ローンの返済が残っているところへ、入居率が落ちて毎月の家賃収入が減り、収支のバランスが狂って、最悪持ち出しになることですから。新築の間の余裕のある時に、少しでも返していけば経営が楽になるのは間違いありません。

──　そういうことですね。

本誌　管理と清掃はどうしているんですか。

──　部分管理方式で、入居者の募集と契約関連はお願いしていますが、清掃なんかは私がやっています。

本誌　掃除は週１回程度やられるんですか。

──　いえいえ、毎日ですよ。自宅が近いですから、できるだけ足を運んでいます。（入居者に）子供さんが少ないせいか、あまりゴミが出ないのですが、それでも駐車場の隅に空き缶とかビニール袋が落ちていて目に付きますね。私自身、雑草なんか嫌いですから、こまめに草は根こそぎ取っています。

本誌　入居者とのコミュニケーションなんか話題に上りますが、この点はいかがですか。

──　顔を合わせればもちろん挨拶はしますが、プライバシーとか、必要以上にかまわれたくないという方も当然おられますから、遠からず近からずの関係を維持しています。

　まあ、なんといってもこれからです。