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市場のニーズに聞く「賃貸経営のヒント」

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市場のニーズに聞く「賃貸経営のヒント」


入居者ニーズに合わせてターゲットを絞り込む

 時代が進み、ファッションも価値観もどんどん変化します。賃貸経営も同様、入居者ニーズに合わせて対応しないと、時代の動きに取り残されてしまいます。そこで、ターゲットを絞り込んだこれからの「賃貸経営のヒント」を探ってみました。


 きめ細かい対応で便宜を最大限図り、長期入居を狙う

 住居を探している賃借人、つまり入居者が賃貸住宅を選ぶ条件に、立地環境や間取り・設備をはじめ、交通の利便性、IT・セキュリティ関連設備などがよく知られています。また、入居の促進を図るために、他物件との差別化を進め、競争力を強めることが求められています。

 モノが豊富にある時代ですから、珍しいもの、他人が持っていないもの、今までになかった性能・・だから、購買意欲が揺り動かされる。ありきたりのものには関心が及ばないのが今日の消費者です。

 そのいい例が、3月8日に米アップル社から発売された「iPad」。パソコンツールの新製品の発売なんですが、社会現象として大きく報道されました。

 賃貸住宅の差別化指向も、特定の入居者を絞り込んだニーズに合わせて、他にないアクセントポイントを備えて、入居者の気持ちを捉えるのです。

 たとえば、築40年を過ぎれば、多少のリフォームでは新築、築浅物件に追いつけないので、逆に「古さ」を強調してみる。「レトロ調」とか「昭和風情」の雰囲気をかもし出す。清掃さえきっちりやっておれば、建物の古さは新しいものにない味わいの魅力が出てきたりします。

また、事前に入居者と話し合いをして、原状回復を強制しないで、入居者好みに壁の塗り替えやクロスの張り替えに応じるということもいいのではないでしょうか。

 積極的に賃貸住宅を選ぶ層が増えているのですから、きめ細かい入居者対応で、入居者の便宜を最大限図って長く住んでもらうというのも賢い、有効的な選択だと思います。

 遮音・防音性の高いマンションに人気が集まる一方で、古いアパートの他人の生活音が聞こえてホッとするという声もあるのです。人間の生活って、一様ではないんですね。実に多様性に富んでいるのです。賃貸経営もそこを汲み取っていきたいものです。


 アイデアと工夫次第 


 それと、やっぱり基本はマーケティングです。地域の人口構成の変化、入居者が必要としているもの、何を提供すれば喜んでもらえるのか、こうしたアンテナを常に張り巡らして手を打っていくことです。今所有している賃貸住宅にしっかり稼いでもらうのも、大家さんのアイデアと工夫次第だと思います。

 少ないスペースでまとめ切れませんが、健康賃貸住宅や菜園付き賃貸住宅、大型バイク駐車スペース付き賃貸住宅、楽器演奏OKの賃貸住宅などの個性豊かな賃貸住宅の輪が広がっています。

 個性豊かな物件が必ずしも常に、受け入れられるといえない側面もありますが、入居者を絞り込んだ賃貸住宅が時代の要請を受けているのは確かなようです。



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