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立地条件を考慮した賃貸住宅経営

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「土地活用」と賃貸経営

立地条件を考慮した賃貸住宅経営

それぞれの立地条件をどう生かして賃貸経営をする

 立地条件から見た「土地活用」の方法を考えてみます。

 所有している土地の環境を、「住宅地」「繁華街」「幹線道路沿い」の3点に絞り、賃貸住宅経営をする場合、それぞれの立地条件をどう生かして、どのような住宅をつくればよりベストであるかみてみましょう。

住宅地

 同じ住宅地でも、都心部と郊外では若干違ってきますが、住宅地であれば、なんといってもまずファミリー向けが基本となり、1戸当たりの専有面積は約55~70平方m2、2LDKか3LDKが妥当です。

 住宅地であれば周辺に分譲物件がたくさんあると思われるので、専有面積や建物外観で、ある一定の水準を確保しないと見劣りし、将来は空き部屋発生の危険性に直面する恐れがあります。

都心部と郊外では保有コストとなる固定資産税に差があるので、経営効率上、部屋数の取り方や占有面積の決め方が難しくなります。

繁華街

 交通の便がよく、生活環境も充実していれば、ファミリー、単身者ともに人気は十分に考えられます。入居対象者を単身者に絞った場合、1戸当たり25~50平方m2の1Kもしくは1LDKが妥当な線。経営効率的には、建ぺい率、容積率ともにフルに活用すれば、敷地の有効活用が可能となります。

 ただし、浴室乾燥機、TVインターホン、温水洗浄便座、エアコン、洗髪洗面台、メモリーキー、システムキッチン、追い焚きバス、ウォークインクローゼット、オートロックなどの設備を若者の嗜好に合わせて充実させると、建設費の坪単価が高くなるので、この辺のかね合いが難しくなります。

幹線道路沿い

 幹線道路沿いは便利さの半面、騒音、排気ガス等がマイナス要因となり、分譲物件、賃貸物件ともに時として苦慮する傾向にあります。ここに賃貸物件を建てるとしたら、単身者あるいは学生向きに絞って、ワイドな1戸30平方m2程度の1Kが妥当。

 騒音対策としては、窓を二重サッシ、道路側を開放廊下、窓部分を道路の反対側にするなど、建物のプランを工夫すれば、幹線道路沿いのマイナス部分はかなり克服できます。

 土地の立地条件を「住宅地」「繁華街」「幹線道路沿い」の3つに絞って考えてみましたが、所有地に賃貸住宅を建てるべきか、テナントビルにするべきか、あるいは駐車場にするのか等々、土地条件に地形、周辺環境(公共施設)、交通便も含めて、何が一番有望なのかはなかなか決めかねるものがあります。


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