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過渡期を迎える「賃貸住宅経営」 予測される新たな賃貸マーケットの形成

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過渡期を迎える「賃貸住宅経営」 予測される新たな賃貸マーケットの形成

急速に広がる従来の賃貸住宅にないスタイル

 今までにない賃貸住宅が広がっています。時代が進んでいる分、多様な可能性を求めて様々な変化を見せているものです。国土交通省が空き家の流通化を図るために、新しい賃貸借契約のガイドラインを公表したことから、拍車がかかりそうです。

 賃借人が入居に際し内装や設備をある一定の範囲内で変更するスタイルがここ数年、数はまだ少ないのですが各地で見られ、入居者の好みや要望に合わせて改装する物件が増えています。

 たとえば、壁面の一部、壁紙を自由に貼り替えるとか、ある一定の期間入居する契約を結べば、部屋を自由に改造して退去の際の原状回復義務は問わない、レトロな雰囲気がいいので古い状態がいい、シェアする仲間と共同で改装工事に参加してそのまま入居する・・と、従来の賃貸住宅にない様式で、急速に広がっています。

 背景には、やはり借り手有利な市場環境が影響しています。また、ここへきて国土交通省が、社会問題となっている空き家の有効活用を図るために、個人住宅・賃貸流通のガイドライン作成した動きも見逃せません。国の方針では、空き家状態にある個人住宅を賃貸住宅として活用することで、住宅需給の活性化を図ろうとしています。

 借主負担DIYの契約 

 そのために借主負担DIYの契約指針を新たに策定し、「取組み推進ガイドライン」「賃貸借ガイドライン」「管理ガイドライン」を公表しています。

 この借主負担DIYの契約は、貸主がとくに手を加えることもなく、現況で貸すことができて、また借主は自分に合った必要とする設備を入れ替えたり、模様替えをすることができるといった内容となっています。

 いわば従来の、入居者を迎えるために設備を整え、補修・修繕をきっちりし、その上でクリーニングをして、といったやり方ではなく、貸主・借主お互いが納得の上、未整備の現況でもいいので契約しましょうとする形態です。

 今すぐというわけではありませんが、個人住宅が賃貸市場に流通してくると、様式にとらわれないフリーなスタイルの物件も混在して、新たな賃貸マーケットが形成されていくと予測されます。今はちょうど、賃貸住宅経営は過渡期を迎えているのではないでしょうか。

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