長く入居してもらう
賃貸経営活性化の方法
長く入居してもらう
長く入居してもらうには、まず入居者の要望に応えて不満を解消することが第一
サービスをおろそかにすると、物件の評価を下げる
入居率を高めるためには新規の入居者に対して関心が向きがちですが、入居稼働率から見れば、現在入居している方に長く住んでもらえば稼働率は必然的に高くなります。
かつては礼金とか敷引きの収入を増やすために、入居の「回転率」を高めるという考えもありましたが、今日では見当はずれとなって、とにかく長く入居してもらうことが安定経営につながります。物件の数が年々増して、借り手市場の色合いが濃くなる時代ですから。
長く入居してもらうには、まず入居者の要望に応えて不満を解消することが第一。たいていの入居者は今の住居に100点の満足度ではなく、何らかの不満を抱いているはずですから、そうした不満を解消してあげることです。
設備でも、10年がひと区切りになりますが、入居者にガマンを強いていると近辺に新築ができたりすると住み替えられる心配もありますから、老朽化した設備は入居中であっても思い切って取り替えることを検討してもいいのではないでしょうか。
清掃に気を配る。清掃は基本的にはホウキ掃きと雑巾がけではないかと思います。敷地内や共用スペースはどうしても責任者不在の取り扱いとなりますから、手を抜けば汚れは加速度的に広がる結果となります。
建物が古くても新築であっても清掃を怠れば目に見えて物件の価値を下げ、同時に入居者のモラルも悪くなりますから、物件を清潔にして入居者に気持ちよく住んでもらいましょう。定着率は確実に高まるはずです。
サービスに徹する。賃貸経営は住居を提供して家賃をいただくのですが、同時にサービスも忘れないように。入居者にしてみれば普段の生活に、たとえ親切心であってもとやかく干渉されるのは嫌だという半面、苦情、要望に対しての応対が悪いと、ここの大家さん(あるいは管理会社)は何もしてくれない、と不満がつのる結果となりますので、入居者の声には耳をそば立てることです。
よくいわれることですが、不満が表面化する時は、ガマンも限界に達して最終段階に入っている時です。つまり、さんざんガマンしたが見切りをつけて転居を考え、次の住宅の目星がついた頃に不満が飛び出して、その頃は収拾がつかなくなっているといったケースです。
これからの賃貸経営、最新設備の整った高性能なアパートでありマンションであっても、入居者に対するサービスをおろそかにすると、物件の評価を下げるのは間違いありません。
このように入居者の不満を解消してあげて、清掃に力をいれ、サービスに努める、と平凡なことですが、賃貸経営の原点はこんなところにあると思います。
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