「賃貸住宅標準契約書」(ちんたいじゅうたくひょうじゅんけいやくしょ)
賃貸経営用語解説
「賃貸住宅標準契約書」
(「ちんたいじゅうたくひょうじゅんけいやくしょ」)
賃貸借契約をめぐるトラブル防止に国土交通省が作成した賃貸借契約
書の雛形(モデル)。
賃貸住宅の契約時に交わす「賃貸借契約書」は、色々なパターンのも
のが使われているが、現在では国交省作成の賃貸住宅標準契約書が広く
普及している。
契約書に関係するトラブルを防ぐため、旧建設省が1993年に民間賃貸
住宅の賃貸借契約書の雛型として作成したもので、国土交通省は「標準
契約書は、その使用が法令で義務づけられているものではありませんが、
この契約書を利用することにより、合理的な賃貸借契約を結び、貸主と
借主の間の信頼関係を確立することが期待できることから、地方公共団
体、関係業界等に対し通知及び通達しています」と説明。
一般的に、契約書自体は決まった書式はとくになく、管理会社、仲介
会社も独自の契約書を作成しているが、民法や借地借家法に違反してい
ると無効になるとともに、借主側が一方的に不利になる条文が盛り込ま
れている場合などは未だに紛争の原因になっている。
なお、「定期借家制度」「高齢者の居住の安定確保に関する法律」に
基づく終身建物賃貸借制度を利用する時の賃貸借契約に関しては、一般
の賃貸借契約とは異なることから、「定期賃貸住宅標準契約書」「終身
建物賃貸借標準契約書」が用意されている。
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