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エイブルの憂鬱(2008年11月14日)

◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

エイブルの憂鬱

賃貸仲介専門大手、エイブル(JASDAQ)は、先週金曜日の7日に、「業績予想の修正ならびに平成21年3月期配当予想修正」を発表しました。

減収、減益、減配の決算予測を受けて、休み明けの株式市場で見切り売りされ、ストップ安となり、13日にはここ10年来(上場以来)最も安い670円の株価を付けています。

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同社は減収、減益の予想の理由として、

「世界経済の減速と欧米における金融危機の深刻化等、景気は当面停滞するものと考えられ、賃貸事業におきましては賃貸住宅の借り換え意欲の減退が更に顕著となると思われる事、また、新設住宅着工戸数が低調に推移しており、当社を取り巻く経営環境は非常に厳しい状況が続くものと予想されます・・」

と述べています。

景気が悪くなると、首をすくめて春の訪れを待つ冬眠動物と同じく、ジッとガマンするもので、その間、消費は鈍り、余計に景気の回復を送らせたりします。

賃貸業界も同様で、費用のかかる引っ越しを控えようとする心理が働き、賃貸市場の動きはどうしても鈍り、この秋の賃貸ビジネスも例年に比べて2割程度落ち込んでいると聞きます。

エイブルのように多店舗化を図っていると市場の落ち込みの影響は店の数に比例するのか、人件費等の固定経費は吸収できず、そのまま業績にストレートに響いてきます。景気のいい時にはその逆で、売上げ増に弾みがつくのですが。

そして、こうした経済環境の厳しい時だけに、賃貸仲介としての集客ノウハウ、営業ノウハウ、管理ノウハウの真骨頂を問われることになります。

エイブルも憂鬱な気分に落ち込むのではなく、本来の攻めの営業に舵を切る今後に期待したいものです。

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(2008.11.14)

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