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不動産会社の立場も忖度して付き合う (2010年4月9日)

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◆ 賃貸ビジネスを考える


不動産会社の立場も忖度して付き合う

不動産会社は効率よく営業したい

一年で最も市況が活況となる春のシーズンも、ほぼ終盤を迎えようとしています。そこで、これからも部屋付けで長い付き合いになる仲介不動産会社についてまとめてみます。

たいていの大家さんは、入居者募集を仲介不動産会社に依頼しています。また、管理会社に管理や入居者募集、契約関係をまかせているのが一般的な賃貸経営のスタイル。

中には入居者募集の網の目を少しでも広げるために、大家さんが独自で物件紹介のホームページをアップするケースもありますが、基本は募集業務を仲介不動産会社、管理会社にやってもらっています。

こうしたところは賃貸・不動産の情報誌やポータルサイトに出稿したり、自前のパンフレットをつくって契約に全力投入します。

不動産会社は効率よく営業したいので、人気の高い新築・築浅物件中心に仲介するのですが、消費者のニーズは多様ですから、最寄り駅から少々遠くても家賃が少しでも安い方がいいとか、犬と猫を飼っているので1戸建てを希望するとか、インターネットをフルに使いたいから光ファイバーの設置は絶対はずせない、といったニーズに応えなければなりません。

そのために、単身者用からファミリー向けまで幅広い物件を揃え、賃料にもバリエーション豊富な物件を揃えておくと、契約決定が高まるのは目に見えたことです。

それだけに、仲介不動産会社の経営(営業)方針の基本は、「多様なニーズに応える物件を豊富に揃えておく」ことと、「タイムリーな広告・宣伝活動」、そして、部屋を探している来店者に誠実で、ぬかりのない「応対=セールストーク」をすることにあります。

入居者ともめないことも入居促進のポイント

そこで大家さんなんですが、仲介不動産会社にスムーズに部屋付けをやってもらうために、注意したいことを一つ挙げてみます。それは、入居者とあまりもめないとうことです。

不動産会社はどちらかといえば、顧客(入居者)より、大家さんに顔が向いている傾向が強いのですが、それでも入居者ともめる大家さんを嫌います。

あそこの物件を紹介するとまた何かもめそうだ…、今回はあの物件パスしておこう…となったりしかねません。敷金の返還などが遅れ、公的なところに話を持ち込まれて、そのとばっちりを受けるのなんかを嫌うのです。

仲介不動産会社は仲介不動産会社で、後々問題が起こりそうな入居者を紹介して大家さんに迷惑をかけたら嫌われて、次回から物件を扱わせてもらえないと大変だという気持ちが結構強い。

このように、不動産会社の立場も忖度(そんたく)して付き合うことが、まわりまわって入居促進につながる、と考えたりします。

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(2010.4.9)


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