少しでも物件に特徴を持たせて、住居としての優位性を確保すること (2010年6月4日)
少しでも物件に特徴を持たせて、住居としての優位性を確保すること
立地、市場性を確認した上、プラスアルファとして特色(差別化)を打ち出す
賃貸住宅ではないのですが、分譲マンション22戸を売り出したところ2ヵ月余りで完売した、と施工主の信和建設(株)(大阪市淀川区)が「なぜ売れた?」とその理由をPRしています。
その内容は次の通りです。
最寄駅から徒歩3分の好立地に加え、平面駐車場完備、屋上に家庭菜園を設置するなど入居者目線で企画開発。当物件の“売り”は次の2点。
まず、『全戸南向き、かつ全戸角部屋』となるように設計したこと。この日当たりの良さと開放感は当物件ならではの工夫といえます。さらに、当社のノウハウである逆梁工法を加え、床下に広大な収納スペースを確保しました、と。
このような立地、企画性、特性(差別化)が評価され、早々に完売したようです。
これを賃貸住宅に置き換えてみると、少しでも物件に特徴を持たせ、住居として長ずるものを備えた優位性を確保しないことには、高入居率を維持するのが難しいということになるのではないでしょうか。
土地があるから土地活用として賃貸経営をするという展開ではなく、立地、市場性を確認した上、プラスアルファとして何らかの特色(差別化)が打ち出せてこそ、入居者を引っ張ることができるということ。
こうしたことを見極めてこそ、賃貸経営の安定に結びつくのではないでしょうか。
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(2010.6.4)