昔ながらの自然が残る「奥明日香」(2008年9月8日)
昔ながらの自然が残る「奥明日香」
秋の気配を日々深めいているとはいえ、強い日差しが続いています。
読者の皆様、お変わりありませんか。
秋を迎え、また心わくわくする観光地巡りの楽しい季節になりました。
昨日、久しぶりに昔ながらの自然が残る「奥明日香」に行ってまいり ました。
明日香の中心部は年々重点的に手が加えられ、“古代史ワールドパーク”の趣きを強くしていますが、石舞台古墳から20分も歩けば、農水省の「日本の棚田百選」に選ばれた稲渕(いなぶち)の棚田が見られます。
山の急勾配を段々に耕した、千枚田といわれる棚田には特有のこまやかさがあり、清廉な景観を見せてくれます。
また奥明日香と呼ばれるこの一帯は、なだらかな丘陵を思わせる山裾にあって、飛鳥川が流れ、のどかなで田畑が広がる本当に素朴な土地。棚田が見渡せる山の中腹からは奈良盆地の西、葛城の二上山が一望でき、奈良にあっても古代ロマンを沸き立たせる幻想的な趣きがいっぱい。
もう少しすれば棚田の一帯に曼珠沙華(まんじゅしゃげ=彼岸花)が真っ赤に咲き誇るのですが、今はまだ時期が早く稲の穂も膨らみを増しているところです。
曼珠沙華は明日香村全域の田んぼの畦に咲き、見頃は今月下旬から10月上旬といいます。
ユーモラスな「かかしコンテスト」が催されていますので、稲の実った棚田を見ながら、秋の一日を奥明日香で過ごされてはいかがでしょう。
2008年9月8日