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築40年の賃貸住宅 (2008年9月17日)

◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

築40年の賃貸住宅

築40年といえば昭和43年頃に建てられた物件。今日の賃貸住宅と比べると工法はもとより、設備内容、材質において隔世の感があります。

新築もヘタをすると5年も経てば中古扱いされる賃貸市場にあって、築40年クラスの賃貸住宅が流通しているのも珍しいのですが、意外と健闘しています。

物件のオーナーに建設年月を確認したわけではありませんが、40年くらい前に建っていた賃貸住宅に、今もなお入居者が生活している物件をよく見ます。

築40年クラスになるとたいていすでにローンを完済しているので、入居者があれば、その分家賃はそっくり純利益(税金等がかかります)。仮に8戸のうち4〜5戸でも入っており、家賃を4万5000円と低く設定しても、月20万円からの収入となります。

古い物件を維持するコツは、清掃に一段と気をつけることで、雑草を繁らせたり、敷地にゴミを放置することは御法度。とくに共用スペースは念入りに整備することではないでしょうか。

物件は荒れ出すと短期間で汚れ放題となり、スーッと潮が引くように入居者が散っていきますが、建物築年数に関係なく補修・修理、清掃に気を配れば、築40年でも十分にニーズに応えられるはず。

新築でも満室に苦戦するといわれる昨今、その中でとくに建て直してもいいような年季の入った物件が入居者を呼び込んでいるのを見ると、社会の懐の深さと賃貸住宅の奥行きの深さを感じる次第です。
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(2008.9.17)

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