賃貸経営の安定感 (2010年5月21日)
賃貸経営の安定感
賃貸経営の安定感は格段にまさっていると実感
(株)リクルートが月1回公表している『住宅価格指数・マンスリーレポート』の最新号(5月号)を見ていますと、市場の賃料指数はここ数年、ほぼ横ばい、もしくは微増、微減を推移している状態がよく分かります。
2005年1月を100とした2010年4月の中古マンションの賃料指数は、首都圏が「99.2」(DKタイプ・50平方メートル)、関西圏が「105.7」(同)となっています。
そして過去5年間で一番いい時が、首都圏が2008年5月の「104.5」、関西圏が2008年6月の「114.2」。つまり5年間の変動幅は首都圏が100~104.5、関西圏が100~114.2ということになります。
賃貸経営の収入には毎月の家賃のほか、礼金、更新料があるのですが、礼金、更新料が弱含み傾向が続いていることから、メインの収入はやはり家賃。その家賃がリクルートのデータを見る限り、安定した一定水準を維持しています。
賃貸住宅と店舗や事務所の商業施設の賃料や保証金と単純に比較できないのですが、東京の主要商業地区で商業ビルを管理している(株)スペーストラストが最近公表した、東京都心高度商業地域マーケット情報『成約条件推移・市場動向』(2010年2月~4月期)によると、過去5年の推移は大きな乱高下を見せています。
保証金、敷金は1年で倍ほど上がったり下がったりしており、家賃にしても2割、3割の増減は当たり前といったところです。
マーケットの需要と供給に激しくスライドする商業施設と、生活のベースとなる住居の賃料は同等に語れないのですが、ともに投資という側面から見ると、賃貸経営の安定感は格段にまさっていると実感するものです。
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(2010.5.21)