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賃貸経営の色々なスタイル (2008年10月17日)

◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

賃貸経営の色々なスタイル

賃貸経営にも色々なスタイルがあります。相続対策で賃貸住宅を建てたが、入居率はとんと気にしない、といったケースから、会社に勤めながら金融機関から借り入れて、所有物件を増やしている綱渡りのようなケース、と実に様々。
 
とくにここ10年、賃貸経営はかつてないほどの人気を呼び、資産運用の投資先として一つの地位を確立した感があります。株式投資で、一晩に3割とか4割も価値が下がることと比べても、賃貸経営の安定感はやはり特筆もので、「家賃年金」といわれるほど。

ただし、投資に見合ったリターン、つまり高利回りを確保するためには、一にも二にも入居者に住んでもらわなければ、肝心の家賃が思うように入りません。

賃貸経営のメインの収入である家賃収入の安定を図るために、プロパティーマネジメント手法が2、3年の間に急激に脚光を浴びているのですが、賃貸経営の基本はなんといっても物件の「立地」「競争力」「仲介・管理」に集約されます。

つまり、物件の場所がよくて、建物が高性能で、部屋付け能力と管理能力が優れていることです。

プロパティーマネジメントは、この3つの要素を機能的にからませてパワーアップさせる方法といえます。

そして冒頭の賃貸経営の多様なスタイルですが、一般的によくいわれます所有戸数30戸を境に、経営に対する意識が違ってくるという説。

どういうことかと言えば、30戸の賃貸住宅を経営するには賃貸経営者としてのプロの意気込みが求められることを指しています。

10戸ならアマレベルかといえばそうではなくて、30戸くらいの規模になると漫然と経営していたのでは、今の業界の流れについていけないという捉え方だと思います。

賃貸経営は株式相場の株価のように大きく乱高下して物件価値を減少させるというものではないのですが、その分、気を抜けば利回りが下がるどころか、持ち出しになるなりかねないことになる、そんな危惧を抱かせる今日の賃貸経営の厳しさです。
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(2008.10.17)

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