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2011年、全国で新築された賃貸住宅数28万戸 (2012年2月2日)

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◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

2011年、全国で新築された賃貸住宅数28万5,832戸

平成元年の1989年以降で最も少な新築戸数

 1月末日、国土交通省から、昨年1年間の住宅の新築着工統計が発表されました。

 それによりますと、2011年1~12月の1年間に、全国で新築された賃貸住宅の数は28万5,832戸。前年より1万2,182戸少なく、率にして4.1%の減少。前年比で3年連続の減少となっています。

 賃貸住宅の年間の新築が28.5万戸というのは、平成元年の1989年以降で最も少なく、年度の統計で見ても、年間30万戸を切っているのは1981年度以降、過去30年で2010年度の1度しかありません。

 平成以降の23年間の実績で見ると、最高が1989年の81万7,186戸、最低が2011年の28万5,832戸と大きく上下し、年々減少幅が大きくなっています。11年は15年前の1996年のわずか半分以下の実績。

 これらの数字は賃貸市場の実態を見事に表しています。需要が見込めるから新設されるのであって、逆に建てても空室が満たされないとなれば、新設に急ブレーキがかかってしまいます。

市場では新築の供給が鈍ると、その分賃貸市場全体の活性化も弱まるのですが、それはさておいても、年々、借り手有利なマーケットの傾向に拍車がかかっているだけに、新築の投資はいきおいセーブされます。

 これからの賃貸経営は、立地を絞り、実需にマッチングしたプランの経営のみが成り立つ、という時代に入ってくると、改めて実感されるものです。


(2012.2.2)

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