“愛の隠れ家”
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“愛の隠れ家”
“愛の隠れ家”を探しているカップル入居者
大阪市内中心部に物件を持つ大家さんから“愛の隠れ家”の話を聞きました。愛人関係にある男女が逢い引きする場所としてマンションを借りるのですが、大家さんはこういうケースは歓迎といいます。
その理由として、そこで生活しないので部屋が汚れない。きれいに使ってくれる。なるべくこっそり逢いたいものだから、物静か。干渉されたくないので、家賃の払いがきっちりしている。
睦まじい仲も愛の破局を迎えれば早晩出て行ってくれるので、部屋の回転が早く効率がいい。退居手続き、原状回復もほとんど問題が起こらない。などを挙げています。まるで優等な入居者のようで愛人カップルの入居者は歓迎のようです。
そこで大家さんに聞きました。“愛の隠れ家”を探しているカップル入居者はどうして見つけるのですか。
とくに意識して探しているわけではなく、場所柄たまに紹介される程度です。ただ、単身、新婚、ファミリーに比べると前に挙げたようなメリットがあるので、仲介でお世話になっている不動産会社には歓迎の意向は伝えています。中にはこういうカップルをいやがる大家さんもおられると聞いていますので。
水商売関係や外国人を敬遠し、入居者を選り好みしていたのは今は昔。そんなことをしていたら商売が立ちいかないという声を最近とみに耳にしますが、またそれとはひと味違った話です。
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