モラルハザードと家賃滞納
賃貸メモランダム
モラルハザードと家賃滞納
時代の空気が変わる
最近、図書館の本にラインやメモの書き込みが多く非常に困っている、といった話題が報道されています。
近年、モラルハザード(道徳的危険)とか人心荒廃といった問題が議論されます。学校の給食費の未納問題など、かつては考えられなかったことですが、今日、各地で見られ、関係者の頭を悩ませているといいます。
ひるがえって、賃貸経営の未納といえば、月々の家賃。さすがに給食費のように払いたくないから払わない、という事例は見られませんが、生活困窮の果てに家賃は後回しとなり、滞納となっています。
家賃滞納の担保として、敷金を預かり、連帯保証人を付けてもらうのですが、連帯保証人も時代が変わったのか最近では責任感が希薄になり、自分はよく知らない、払いたくないよ、と逃げられるケースが相次いでいるようです。
印鑑を押している以上、債務者(借主)と連帯して債務を負担する義務があるにもかかわらず、「知らない」と無責任に逃げられれば法的な手続きが大層になり、手間も経費も発生します。
かつては入居に際し、入居審査を厳格に行い、その上で敷金あるいは保証金を預かり、そして連帯保証人を付けてもらうことで、事故発生のガードを固めたものです。
この3点セットでほぼ契約は間違いないと見られていたのが、先述の給食費未納問題に見られるように、時代の空気が変わりつつある中、大家さんとしても認識を改める必要があるのかもしれません。
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