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“エコニーズ”をセットして 賃貸住宅を商品化 (2009年4月17日)

◆ 賃貸ビジネスを考える

“エコニーズ”をセットして 賃貸住宅を商品化

今週の賃貸住宅関連のニュースで気になったことに、ミサワホームが余剰電力を売電できる太陽光発電システムを搭載した賃貸住宅の発売があります。同社のエコ住宅展開を受けて、株価も上昇。
  
この太陽光発電システムを搭載した賃貸住宅「Belle Lead eco(ベルリード エコ)」の特徴は、『オール電化+太陽光発電システム+エコニーズ』をセットして、賃貸住宅を商品化したこと。
  
背景に東京電力との共同プロジェクトで、賃貸市場向けに電力需要促進の商品拡充を図ったことがあるようですが、いわゆる、入居者に売電・入金のメリットを見せた、賃貸住宅差別化の強力なプランではないでしょうか。
  
賃貸住宅の設備は年々向上し、最近の新築物件では、フローリング、追焚機能、洗髪洗面化粧台、システムキッチン、BSアンテナ、バルコニー、シャワー、エアコン、専用庭、室内洗濯置場、バス・トイレ別室、TVモニターホン、収納スペース、洗面所独立、温水洗浄便座、浴室乾燥、カウンタキッチン、W・INクローゼット、カードキー、エアコン…と、今日の入居者がほしいと要望する設備をいかんなく取り入れています。
  
設備の充実ぶりが売りになる一方、クレーム対応等の管理面でのサービスの向上が課題となっているところに、今回、エコ商品を投入してきたのが注目されるゆえんです。
  
太陽光発電システムを設置したといっても、目に見えた売電効果として“売上げ”が見込めることもないのですが、エコシステム「搭載」といった社会のエコブームに訴求する効果は小さくない、と思われます。
   
同社はこのシステムにより、「オーナーにとっては入居者満足度が高まることで、安定した入居率や家賃設定が期待できます。更にオール電化や防犯アイテムを標準装備し、周辺物件との差別化を図りました」と説明する通り、エコで頭半分ほど先行した感じ。
  
今後の賃貸経営において、設備関連、サービスの充実に加えてプラスアルファの切札に、エコ関連のアイテム投入が表面化してくるのではないでしょうか。
  
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(2009.4.17)

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