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「アパート経営」成功談 (2009年2月24日)

◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

「アパート経営」成功談

大阪市の郊外でアパート経営を始めて丸3年になる大家さんに話を聞いた。

吉村恒雄(仮名)さんがアパート経営を始めるきっかけになったのは、

・所有している農地を維持するための手間と税金の負担が大きい。
・定年退職したが年金の行く末が不安
・年金収入だけでは生活の維持が困難
・ハウスメーカーのT社が熱心に勧めてくれた
・10年借り上げで、家賃保証が付いているので、スタート時の心配はなかった
ことを挙げる。

土地の所有者が賃貸経営に乗り出す一つの典型的なケース。

40年近く勤めて得た退職金全額と手持ちのお金に、足りない分は20年返済のローンを組んで、500坪の敷地に2階建て、16戸のアパートを建設。この3年間、家賃滞納や原状回復等でとくにもめることもなく、実に順風満帆の経営が続いている。

○話を聞けば、昨今珍しいほど順調な様子です。何か秘訣でもあるのですか。
─ 人からよく賃貸経営に当たって、関連する本を読みなさいとか、セミナーに参加して話を聞くように勧められていたのですが、ほとんど何もしなかった。マーケティングといわれても何かピンとこないですが。

○なぜT社に決められたのですか。
─ 熱心に勧めてくれたことと、この辺にT社の物件が多く、比較的よく入っています。それを長く見ていたので安心したから。

○すると今は清掃とか、家賃集金とかしていないのですか。
─ 何もしていません。最初こそ毎日のように様子を見に足を運びましたが、最近は本当にたまに見にいく程度です。

○丸3年経ちましたが、家賃等賃料の見直しは、1回ぐらいあったのですか。
─ 10年の保証といっても2年更新の契約で、当初、家賃の見直しを心配していたのですが、3年目はその前とほとんど同じ。90%以上の入居率ですから、家賃を見直す必要がなかったみたい。

○問題はこれからですね。
─ かもしれませんが、特段心配もしていません。

物件は私鉄の最寄り駅から歩25分と距離があるが、敷地が広く、駐車スペースを十分にとっていて、1戸につき1.5台と余裕があることや、幹線道路がすぐの立地が幸いしているのか。

まるきり賃貸経営にズブの素人が、アパート経営を始めて3年経った苦労話を聞こうと思ったが、逆に成功談を聞かされた。

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(2009.2.24)

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