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「サラリーマン大家」について (2009年3月10日)

◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

「サラリーマン大家」について

「サラリーマン大家」とは、会社勤めをしながら賃貸住宅経営をする人々を指している。
  
区分所有のオーナーもいれば、賃貸住宅1棟丸ごと購入して、そっくり管理会社にまかせているケースも多い。1棟目が成功して2棟、3棟と複数棟を経営しているオーナーから、経営が軌道に乗ったことからリタイヤして専業大家となる成功談をたまに聞くことがある。
  
これだけ世の中が不安定要因を抱え、将来の生活設計を狂わしかねない雇用、公的年金等が揺らいでくると、誰しも副収入に目が移る。
  
賃貸経営のメリットというべきか、特色は安定した収入が見込めること、に尽きる。相続税対策や節税の手段としても立派に役割を果たしているが、やはり一番は毎月得られる家賃収入。
  
ところで、経営が軌道に乗って事業が安定する逆は、売上げ(家賃収入)が悪く、経費増となって借入れ(物件購入にローン設定している場合)の返済が追いつかない状態。売上げが悪いのは、家賃滞納とか空室 発生で入金が落ち込む上に、物件をローンで購入していれば毎月の返済が待ったなしで、一気に収支のバランスを崩してしまうから。
  
経営安定の究極は、「空室を極力出さない」、退居があっても効率よく「入居者募集」業務を円滑に進める、そして「万全の管理」で入居者対策、物件の清掃・保守をレベルアップして維持する、など。
  
こうした業務にきっちり手を打っているオーナーが事業安定化に成功している。
  
賃貸投資で怖いのは、遠隔地の物件を購入し、あとを地場の不動産会社に管理を委託するケース。自身は会社に勤め、幾度も現地に足を運べないとなると、いきおいメールとか電話のやりとりが中心となるが、物件がそうそう右から左に動く時代でないだけに、ラチがあかずに対応に苦慮している話が実に多い。
  
投資効率を考え、地方の物件を入手、運営していくにはどうしてもパートナーとなる不動産会社に頼ることが多くなる。物件選択以上に、仲介・管理を委託する不動産会社を選ぶことが重要さを増す。
   
サラリーマン大家さんが賃貸経営を安定させるキーポイントとは、いかに不動産会社と人間関係が築けるかにかかっているのではないだろうか。
  
自身が動けない分、それをカバーして、現地の不動産情報を的確にフィードバックしてくれる不動産会社と組むことが“サラリーマン大家さん成功の道”と思われる。

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(2009.3.10)

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