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「定期借地権」利用の賃貸住宅の広がり (2010年7月9日)

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◆ 賃貸ビジネスを考える


「定期借地権」利用の賃貸住宅の広がり

定期借地権創設後、建てられた定期借地権付賃貸住宅の累計1万6,800戸

賃貸住宅を新規に建てるのに一番多いのが、所有している土地、あるいは新たに土地を購入したり、換地や土地を借りて賃貸経営を始めます。

中でも、土地を貸しても必ず返ってくる「定期借地権」を利用して賃貸住宅を建設するケースが着実な広がりを見せています。

国土交通省が先日、毎年公表している全国の定期借地権付住宅の供給実態を調査した「平成21年度 定期借地権付住宅の供給実態調査」を発表しました。

定期借地権付住宅の実情が詳細にまとめられ、定期借地権を活用した賃貸住宅の実態がクローズアップされています。

定期借地権が創設されてこの17年の間に建てられた定期借地権付賃貸マンション・アパートは、累計で1万6,800戸。

賃貸経営にふさわしい適地を選べるメリット

当初3年間はゼロベースであったのが、4年目から供給され、それ以降2ケタ台を推移。2003年に1,200戸の実績を見せ、2009年は1,419戸で、過去最高は2008年の5,774戸となっています。

定期借地権には3種類あるのですが、2009年実績として、民間の賃貸住宅は契約期間が30年以上で、借地上の建物を貸主に買い取ってもらう「建物譲渡特約付借地権」が全体の67%を占め、契約期間50年以上の建物買取請求権を認めない「一般定期借地権」が23%となっています。

なお借地期間は、民間主体においては、累計での平均で41年3ヵ月、最長70年となっています。月額の地代は民間での平均が約2.2万円。

賃貸経営を始めるに当たっての一つの選択肢として、定期借地権を活用する方法があって、土地が自己所有でないだけに、賃貸経営にふさわしい適地を選べるといったメリットが挙げられます。

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(2010.7.9)


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