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「平成20年度住宅市場動向調査」に見る最新「賃貸市場」(2009年6月19日)

◆ 賃貸ビジネスを考える

「平成20年度住宅市場動向調査」に見る最新「賃貸市場」

 住宅市場の動向を把握するため、国が年に1度実施している市場調査の「平成20年度住宅市場動向調査」結果が6月18日、発表されましたが、「賃貸市場」のシビアな実態がデータに表れています。

 調査結果は、2007年4月から2009年2月の間に入居した入居者の声を聞いたものです。

 賃貸契約の種類については、やはり大半の93.4%が「通常の借家」で、「定期借家制度を利用した借家」の比率は、5.7%。

 入居した住宅の建築時期は、「1995年以降」が全体の49.6%と最も多く、次いで「1985年~1994年」の26.4%、「1975年~1984年」の10.2%となっています。

 築14~5年の物件が全体の約半数を占め、築15~25年が4分の1、25~35年が1割と現実的な割合となっています。

 1ヵ月の家賃の平均は、7万4,637円。これは前年度の8万5,754円より低くなっています。

 家賃同様に共益費も落ち込み、1ヵ月の平均は2,997円。前年度が4,026円で、ここ5年で一番安くなっています。

 敷金・保証金があったという世帯は、81.7%で、月数を見ると、「2ヵ月ちょうど」が42.7%、「1ヵ月ちょうど」が25.2%となっており、両者で約7割を占めています。

 また「2ヵ月ちょうど」「1ヵ月ちょうど」は増加傾向にあり、「3ヵ月ちょうど」は減少傾向にあります。

 礼金があったという世帯は、58.2%で、上昇傾向。月数は「1ヵ月ちょうど」が最も多く56.4%、次いで「2ヵ月ちょうど」の24.9%となっており、両者で約8割を占めています。

 仲介手数料があったという世帯は、68.4%。月数は「1ヵ月ちょうど」が68.9%と最も多く、次いで「1ヵ月未満」が22.0%となっており、両者で約9割を占めています。

 更新手数料があるという世帯は、42.5%。月数は「1ヵ月ちょうど」が79.7%を占めて最も多く、次いで「1ヵ月未満」が13.4%で、両者で約9割を占めています。

 なお、入居した住宅を見つけた方法は、「不動産業者で」が68.6%と最も多く、「インターネットで」が19.9%、「知人等の紹介で」が11.1%の順となっています。

 インターネットの割合が高くなって2割ほどあるのですが、やはり主流は不動産会社の店頭で相談しながら決めているようです。

※「平成20年度住宅市場動向調査」(調査概要)(報告書)  

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(2009.6.19)

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