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『ロミオとジュリエット』と人の痛み・・・

☆エンジェルのほほえみ(花岡京子)


           『ロミオとジュリエット』と人の痛み・・・


   シェークスピアに関わることを随分書いてきましたが、シェークスピアとい  
  えば『ロミオとジュリエット』。作品が発表されて400年を経るのですが、こ
  の間、悲恋物語として後世の作家、音楽家、演劇人に多大な影響を残していま
  す。激しい恋の情熱と詩的な世界。なによりも運命のいたずらに翻弄される人
  間の姿と悲しみをいかんなく描いています。
  
   一途なラブストーリーですから、ロマンチックな言葉や表現が随所に散りば
  められているのですが、この中にあって、

  He jests at scars that never felt a wound.
 「人の傷をからかうのは、傷の痛みを感じたことのないやつだ」
  が忘れられない一節としてあります。

   恋の苦しみを知らぬ者に、他人の恋をとやかく言う資格はない、という意味
  で使われているのですが、弱者に対する思いやりの気持ちを持たなければいけ
  ないと戒めの意味で、これに近い表現として、人の苦しみを思いやる「我が身
  をつねって人の痛さを知れ」といわれたりします。

   仕事でも学校でも友人関係であっても、相手の立場に立って、特に弱い立場
  の人には十分気を配ってあげましょうという教えを、「He jests at …」から
  知るまでもなく、普段の生活で少しでもこんな気持ちで過ごしたいものです。

 ※ 本文中の日本語訳は「英語名句事典」(大修館書店)より。


  (2001.4.24)

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