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『民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック』公表

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国土交通省『民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック』を公表

負のスパイラルに陥らないために計画修繕がベスト

 国土交通省からこのほど『民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック』が公表されました。A4・10ページほどの内容ですが、大規模修繕の重要性と対策がコンパクトにまとめられています。

 国が賃貸経営に関するアドバイスをするこの計画修繕ガイドブックは、ちょっとユニークです。平易な表現で極めて分かりやすく、賃貸住宅修繕のポイントをまとめています。

 まず最初に、「あなたの賃貸住宅は何歳ですか?」と問いかけ、次のようにメンテナンスの重要性を説明します。「建物も年をとれば、それに応じたメンテナンスが必要です。例えば、RC造の外壁は一般的に12年目くらいに補修・塗装工事が必要といわれており、2000年代前半に建てられた住宅は、今、まさにその時期を迎えています。放っておくと、人が住めない状態にもなりかねません。メンテナンスには、当然、費用もかかります。安定的な賃貸経営のためにも、大規模修繕に備え、本ガイドブックをご参考に、あらかじめ長期的な計画をつくって、適切なメンテナンスに取り組みましょう」。

 そして、「修繕しないと、負のスパイラルに!」陥り、「一般的に築年数が経つと、外観の劣化などにより、周辺の新築物件等と比べた競争力は低下してしまいます。これを放置しておくと、家賃収入にも響いてくるでしょう。そうなると、いよいよ大規模な修繕が必要というときに、費用を確保することもできず、一層の老朽化が進み、さらなる競争力の低下・・負のスパイラルに陥ってしまい、人が住めない状態にもなりかねません」と警鐘を鳴らします。

 また、気になる修繕費用について、RC造20戸(1LDK~2DK)・RC造10戸(1K)・木造10戸(1LDK~2DK)・木造10戸(1K)の修繕時期、費用のイメージが図解で説明され、参考になります。

 ガイドブックはこのほかにも「不具合はいつごろから発生するの?」「負のスパイラルに陥らないための計画修繕」「修繕に欠かせない資金確保」「安全で質の高い住宅ストックを将来世代へ」「計画修繕による好循環」などがまとめられ、最後に「長期修繕計画の作成をはじめ、計画修繕に必要なすべての業務を賃貸人が一人で行うことは大変です。分からないことなどがあれば、管理会社や施工業者等にご相談してみましょう」とまとめられています。

 賃貸経営の課題の一つに、建物全体を補修する「大規模修繕」の取組みがあります。部屋の設備類を新設したり模様替えするリフォームと違って、規模が大きくなるだけに、予算も膨らみ後手後手となりがちですが、長い目で見ればやはり放っておけません。

 計画的な大規模修繕で、長期にわたり良好な建物の状態を維持して、賃貸経営の安定化、資産価値を支えたいものです

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