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こころ乱れて……神戸の街を歩く

☆エンジェルのほほえみ(花岡京子)


            こころ乱れて……神戸の街を歩く


   ヨーロッパで人気のある作家の版画をまとめて買ってくれるというので、神
  戸・三宮のホテルでアパレル・ファッションメーカの役員さんと会いました。
  東京から新大阪まで「のぞみ」に乗り、そこから新快速に乗り換えて約30分ほ
  どで三宮。

   阪神大震災前の神戸は知っていますが、震災後としては初めて訪れます。本
  当に、あれだけの大地震があったのかと思うほど街は整備され、道行く人の表
  情も明るい。9月とはいえ、いつまでも照りつける太陽の下、街は躍動感に満
  ちていました。芦屋から三宮までのJR線沿いは、ポツポツ空き地が目立つ中
  にも新しい建物がどんどん建っているようです。
  
   3週間前に訪れた大阪と比べると、街の様子も道行く人の印象も明らかに違
  うような気がします。どう違うのか。一番の印象は、舗道の路面がきれいなこ
  と。単に新しいだけではないみたい。まだ道路工事などをしていましたが、街
  全体がオシヤレ。神戸・港町のハイカラさが全体の雰囲気になっています。三
  宮、元町界隈だけを見て、あまり断定的に言うと地元の人に叱られるかもしれ
  ませんが、ストリートは見事に復興していました。

   若い人達が生き生きしています。若い人達が明るく伸びやかでおしゃれなの
  は、神戸だけに限らず、世界中どこでも共通していることかもしれないけれど、
  神戸の若い人(主に女性)のファッションは、全体に清楚な感じ。地元、宝塚
  歌劇のスローガン「清く、正しく、美しく」が、影響しているのかしら。そん
  なことはないでしょうね。

   三宮のホテルのロビーで、耳にしたアメリカ人(多分)のカップルとホテル
  マンの会話が印象的でした。

    We want to stay one day longer.
    (もう一日滞在したいので)
    Do you have a twin room tonight?
    (今夜、ツインルームは空いていますか?)
   Just a moment please.
    (ちょっとお待ちください)
   That's fine.
    (それで結構です)

   3人の会話を全部しっかり聞いたわけではないのですが、何に感心したかと
  いえば、観光で来日したのか、神戸が気に入って滞在が延びたのか、その辺は
  よく分からないものの、こういう時のやり取りが実にサマになっているのです。
  こんなことに感心しているなんて、ミーハーでバカですね。

   震災で今も大変な労苦を味わっている人には、こんなウキウキ気分は失礼だ
  と思うけれど、あらためて神戸の街に、魅了された一日でした。肝心の商談の
  方は、アパレルメーカーさんが秋から冬にかけての店舗展開の際に、主だった
  店のイメージアップに使用するということで、やや大型だけど色を抑え目にし
  たシックな作品20点ほどが売れた。最近にない大収穫。ビジネスでちょっと一
  息つけた感じ。
 
   皆さんも、芸術家の描く絵を観ながら服を選ぶと、自分だけの感覚だけで選
  ぶ時とまた違った気分になり、お洋服を選ぶ幅が広がり、新発見がありますよ。
   暑さと、神戸の街の魅力と、ビジネスの収穫に、いつになくこころ乱れて、
  東京に帰った来た次第です。


  (2000.9.15)

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