不景気風はやはり容赦なく吹き付ける (2009年3月27日)
不景気風はやはり容赦なく吹き付ける
早や3月も下旬となり、桜前線が足元に迫ってきたと思っていたら、一転して冬に舞い戻った寒さです。それでも週を越せば4月、新年度を迎えます。
契約決定の進捗具合いはいかがでしょう。順調にいっていますか。年明けから始まった“賃貸春の商戦”も大詰めです。
今年の賃貸ビジネスは、年明け時は例年と変わらずにスタートを切ったように見えましたが、不景気風はやはり容赦なく吹き付けたようです。
住宅・不動産情報ポータルサイト「HOME'S」を運営するネクストがこの25、26日に発表したデータにこうした傾向がよく表れています。
まず、2月の首都圏の「賃貸マーケットレポート>」によれば、「賃料・敷金・礼金」が前月比、前年比ともに下落。空室状態が解消せずに、顧客(入居者)が少ないため、市場が軟調となって「値」を崩しています。
また、「2009年度フレッシャーズの新生活と住まいに関する実態調査」によると、「就職を機に新しくひとり暮らしを始める」と回答したフレッシャーズの割合は、2008年度調査の26.6%から2009年度は15.9%と大幅にダウン。市場が縮小しているようです。
やはり家賃は生活の基本となる費用ですから、少々不満はあっても今はガマンする時として、新居探しを控えているのでしょうか。
…と、暗くなってくるのですが、それはさておき、まだこれから1ヵ月ほど賃貸市場は活発に動きますから、未契約の物件を抱えておられる大家さんは、積極的に仲介不動産会社に働きかけるなど、契約促進に手を打ってください。今が踏ん張りどころです。
───────────────────────────────────────────────────────
(2009.3.27)