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今年は、どんな秋の賃貸シーズンになるのか (2008年8月13日)

◆ 賃貸経営の今を読む (峰 匡太郎)

今年は、どんな秋の賃貸シーズンになるのか(08-8-13)

8月も中旬、この暑さももうしばらくという感じ。連日オリンピックの熱戦が伝えられ、わが日本選手の奮闘についつい力が入りま
すが、勝敗は力の差であることは如何ともしがたい。

オリンピック後の中国の動向が報じられている中、(財)国際通貨研究所の「北京オリンピック後の中国経済の行方」を読む。現在の成長はしはらく継続するとの分析。

賃貸住宅経営ですが、国交省が毎年調査、公表している『2007年度版 住宅市場動向』を見ますと、現在の賃貸市場の実態がよく表れ
ています。

その中の代表的な調査結果です。

 ▼賃貸契約の種類は、「通常の借家」が93.3%。「定期借家制度を利用した借家」は5.8%。
 ▼65歳以上の居住者がいる世帯の比率は、12.5%。
 ▼入居した住宅の建築時期は、
  ・「昭和50年〜昭和59年」(築33年〜24年)…全体の18.3%
  ・「昭和60年〜平成6年」(築23年〜14年)…43.3%
  ・「平成7年以降」(築13年)…28.8%
 
貸主、借主ともにメリットがハッキリしている「定期借家契約」の浸透が意外に低いのが思いのほかです。普及に国も力を入れてい
るだけに、これから改定作業が進むと思われます。

高齢者の居住者がいる世帯、12.5%が高いのか低いのかですが、やはり高齢社会の進行がこうした割合に如実に表れているようです。

昔も今も入居者は新築に目が向きますから、築年数の浅い物件が優先して選ばれていますが、調査でも築23年までで、7割方が選ば
れています。

建物的には築20年程度は何ら問題のないレベルなんでしょうが、新築がどんどん増えるマーケットにあって、新築も数年経てば古物
扱いされているようです。

物件に企画段階から競争力を持たせていないと、ただ古いというだけで入居者確保に苦戦を強いられることになります。

この暑い夏も月が変われば秋の商戦を迎えます。今年は、どんな秋の賃貸シーズンになるのでしょうか。
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(2008.8.13)

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