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余裕で賃貸経営を始める(2009年11月20日)

◆ 賃貸ビジネスを考える

余裕で賃貸経営を始める

ローンを返済して管理費を引いて、毎月幾ら受け取るかが一括借り上げのポイント

 家賃滞納者のデータベース化がいよいよ世論を二分する形でスタートを切ろうとしています。

 賃貸住宅の新築がめっきり影を潜めている昨今ですが、長く空地を持て余していた兼業農家の土地オーナーが賃貸住宅の建設に着手したので話を聞きました。

 国道沿いのおよそ200坪の空地に長くコスモスを咲かせていた中本茂(仮名)さんが、D社のアパート12戸の経営を決断したのはこの春。D社の熱心な勧めもあって、やや不安を残しながら賃貸経営に踏み切ったといいます。

 この8月から工事を始めて、ほぼ基礎を終え、いよいよ建物の本体の工事に入ります。

 ○ 基礎工事に時間がかかっていますね。

 中本 この土地は以前は田んぼで、道路から1メートルほど下がっていましたが、道路と同じ高さにするのに土を入れたり、擁壁やらで経費も余分にかかっています。

 ○ 完成は来年3月の中旬となっているようですね。

 中本 やはり春の入居シーズンに合わせています。

 ○ 現場の案内板を見ていますと、新築されるアパートの設備は、浴室乾燥機、TVドアホン、温水洗浄便座、エアコン、洗髪洗面台、メモリーキー、シャッター雨戸等と、申し分ない最新の内容となっていますが、特別バージョンというわけではないのですか。

 中本 周辺の他の物件と少しでも差別化して入居者を引きつけようと、ややがんばった設備となっています。全戸2DKで専有面積も52平方メートルと広めにしています。

 ○ 賃貸経営を始める決断をしたのは、土地活用の発想というところですか。

 中本 税金(固定資産税)と土地の管理がやはり負担でした。国道に面しているので税金も高く、土地は放っておくとものすごい雑草が繁って周辺に迷惑をかけてしまう。とくに隣地で米を作っているので、年3回は草を刈らないと。コスモスの種を撒いたりしましたが、やっぱり手間はそれなりに大変でした。

 税金と土地の維持にうんざりしていたので、機会を見つけてなんとか利用を図りたいと思っていた矢先にD社から強く勧められた次第。

 ○ やはり家賃保証が付いているのですか。

 中本 そうです。10年間の保証付きです。それがないとやりません。入居者募集も管理も集金も全部やってもらいます。ただ家が近くですから、掃除はこまめにやるつもり。

 他人の話やネットで調べると、一括借り上げといっても色々問題もあるようですが、基本的にはローンを返済して管理費を引いて、毎月受け取る金額に納得したからD社にお願いしたのです。それが10年続くということですから。その先はその先のことだと思うのですが。

 中本さんとの話はこんな感じで、ゆったりした余裕で賃貸経営を始められています。

 近在の空室状況や借り上げ期限の過ぎた後の対応などは、さほど気にしていない様子。あくまでD社への信頼感と家賃年金となる月々の受取額に納得しています。「土地活用」して、「賃貸経営=家賃年金」の老後を絵に描いたようで、こちらの老婆心も全く関係ないといった話です。

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(2009.11.20)

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