北野琴奈氏・インタビュー -2-
特別インタビュー
FP兼不動産投資家
北野 琴奈氏
基本的には、賃貸事業は
自分でつくっていくものですね
そう実感します
賃貸経営は人と人の関係が占める部分が大きい
それだけに臨機応変の対応が常に求められます
自分で問題点を整理し、解決を図る方が成功し、
収益を上げておられます
── 少子高齢化、空室対応等、取り巻く環境が厳しくなる中、賃貸経営の将来性についてどう見ておられますか。
北野 賃貸経営で収益を上げるのも下げるのも、またまた賃貸経営を成功させるのも失敗するのも、要は経営に携わる当人次第だと思います。やり方次第です。
賃貸経営も不動産投資も安易に始めるのは危険で、ましてや人に依存していては難しいのではありませんか。私の周辺を見渡しても自分で問題点を整理し、解決を図る方が成功し、収益を上げておられます。
第一、賃貸経営は人と人の関係が占める部分が大きく、また突発的なことが多い事業です。日々の生活のことですから。それだけに臨機応変の対応が常に求められます。
ただ、何も自分一人でなんでも解決する必要はなく、管理会社さんの助けを受けてやっていけばいいのですが、基本的には賃貸事業は自分でつくっていくものですね。そう実感します。簡単ではないですよね。
長期的に取り組むことが必要で、そのために
モチベーションを保ち、楽しんでやることも
── これから賃貸経営を始めようとする人へ、ぜひアドバイスをお願いします。
北野 最近、株式とかFX取引(外国為替証拠金取引)などの投資をやっていた人が、賃貸経営に目を向けることが増えているのですが、そういう人達は利益がどのくらいあるかに関心が強い。先ほどからお話している通り、収益物件はある程度時間をかけて育てることも必要で、すぐに1~2年で利益が上がるというものではないですよね。
長期的に取り組むことが必要です。ですからモチベーションが持続するかが求められます。
私自身、10年ちょっと賃貸経営をやってきた実感です。モチベーションを保ち、それを乗り越えて得られる熱い熱望するものがないとなかなか続きません。
悪い時に悪いことが重なって、めげちゃって、自分に合わないからといってやめられる方が結構おられますね。逆にモチベーションを保ち、大家さん業が好きで、楽しんでやっている方が長続きして、そして成功しているようです。
セミナーに参加し、書籍や情報商材を購入してノウハウを勉強をしていても、現場は泥臭く、多様な人間関係を抱えているわけですから、目の前で起きていることをバリバリ解決する実行力も必要なんです。
セミナーや書籍によるノウハウも必要なんですが、そうした知識だけに頼らない気持ちも大事です。
若い方が副業的に賃貸経営を始められるのを見て思うのは、片手間でできることではないということ。やるからには、ある程度自分がリードできるほどでないと難しいものがあります。まかせるものはまかせてもいいのですが、要所要所については、自身が判断できるものがないと苦戦するのではないでしょうか。
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